「内田裕也ならではの「さわやかさ」」水のないプール redirさんの映画レビュー(感想・評価)
内田裕也ならではの「さわやかさ」
今でいう社蓄的人生。昭和の時代の一億総なんとか、みたいな、職場でも家庭でも飼い慣らされ感しかない日常を送る鉄道会社につとめる男。しっかりしてそうな妻と、男女二人の子ども。つまらない仕事つまらない同僚疲れて帰る家たまに家族サービスのお出かけ全てがステレオタイプの毎日。
土砂降りの雨の夜、チンピラに襲われている若い女最初は見て見ぬふりだが、やはりと思い直して助けてやる。
女は感謝して、雨の中助けてくれた男を自宅に連れて行きタオルを貸してやる。そこでは紳士的に振る舞い、しかしそこから彼の人生は大きく変化する。
内田裕也のたんたんとした様子が良い。
チンピラがレイプする様子を見て女を純粋に助けようというより、なんか違う世界、自由な世界があるのかなと思ったんだろう。彼は彼なりの価値観と世界観を徐々に構築しながらおかしなクロロホルムレイプを展開していくのだ。つまらない社会に所有される自分が夢の世界のようなクロロホルム世界で女たちを所有していく。
最初の試みのあと、
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