「気骨のエンタメ」マルタイの女 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
気骨のエンタメ
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日本映画専門チャンネルで鑑賞(4K版)。
実体験を、優れたエンターテインメント作品に昇華してしまう伊丹十三監督の手腕に唸るしかなかった。まさに、映画人の鑑だなと思う。
ひょんなことから警護対象者となった名女優の身に起こる悲喜交々がテンポ良く編まれていく。
綿密な取材に裏打ちされたリアリティが物語を補強する、監督ならではの演出に引き込まれた。
サスペンスとコミカルの塩梅が絶妙で抜群に面白い。手に汗握るクライマックスも最高だった。
最後のビワコのセリフは、伊丹監督の気骨を代弁しているように感じた。本作の公開後に亡くなられてしまったのが本当に残念でならない。
[鑑賞記録]
2023/05/27:日本映画専門チャンネル(4K版)
2025/10/17:日本映画専門チャンネル(4K版)
*修正(2025/10/26)
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