劇場公開日 1990年12月15日

「日本で『トップガン』、作れません!」BEST GUY 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5日本で『トップガン』、作れません!

2020年3月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

興奮

航空自衛隊の精鋭パイロット“BEST GUY”を目指す若者たちの成長、挫折、恋を描いた、ハイその通り、日本で作ってみました『トップガン』。1990年の作品。

まあそれにしても、何から何まで『トップガン』。
頑張って真似たようなカッコいい映像や編集、雰囲気や音楽。
無鉄砲だが訳アリの主人公。サングラスに革ジャンに白Tシャツにジーンズというスタイルまで。
そんな主人公とヒロインが出会うのはとても日本とは思えないようなバーで、お互い身分を明かさず。
上官との対立。ライバルの存在。“BEST GUY”だった兄の死の真相。
スランプに陥り、それを乗り越え、再起。ヒロインとも結ばれる。
よくぞここまでパクり…いやいや、日本版として作ったもんだ。
ここまで惜し気もなくやったら、寧ろ天晴れ!…という気にさえなってくる。
と言うか、あちらに怒られなかったのかな…?

モノホンのF-15自体はメチャクチャカッコよく、実写や特撮を駆使したドッグファイトもそれなりに迫力アリ。
でも時々、特撮や合成がお粗末だったり…。
織田裕二と財前直見のカップリングはトレンディドラマ風。
さすがに織田クンにトムクルは厳しかった…。
日本版『トップガン』を作ろう!…という頑張りや意気込みは認めるけど、残念ながらあちらに何もかも遠く及ばない劣化版…。

今年は34年ぶりに『トップガン』がFlying!
それに便乗してこちらもまた…なんてね。

近大