フリーズ・ミーのレビュー・感想・評価
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凍えた彼女は氷の世界へ堕ちていく・・・
石井ワールド全快!
懐かしさも含めて、メッチャ楽しませてもらいました。
何より井上晴美さんの熱演ありきの本作品、豊満な肉体をさらけ出しての迫力に大興奮です。
3人のイカれたオス達に、弄ばれ潰され壊されていく。
幼馴染みの北川さん、自分勝手を通り越して、傍若無人で破壊的な行動に心底震えます。
一見、普通のサラリーマンに見えた鶴見さんが、アルコールに酔った途端に豹変していく狂気。
そして、暴力以外の何ものでもない竹中さんの威圧感。
過去の悲惨なトラウマを忘れるために都会で全く別の生活を送っていたところに、再び暴力の嵐が押し寄せてくる。 一つのネジが外れた途端、女の心は氷のように凍えて、恐ろしい凶行に走っていく。
【ネタバレ】
人の壊れていく様を生々しく描いていく石井監督の作品、ホンッと大好きです。 男と女の複雑に絡み合う心と身体が見応え満点です。
本作については、ラストがまた悲惨でした。 全てを終らせ、闇に堕ちた彼女の元に光であった彼氏が戻ってくる。束の間の幸せに酔ってしまった彼女だったが、その光に闇を突きつけられてしまう。
困惑し、動揺した彼女は、自らの手で幸せの象徴であった彼氏に手をかける。
雨が打ち付けるなか、彼女の裸体が美しく儚く輝いて見えた。
恐喝
レイプ魔がよく似合う北村一輝。登場シーンからブチ切れた演技だ。彼を殺してしまったちひろは死体の処分を冷凍庫に求めたのだが、次のレイプ犯の鶴見辰吾が登場するときには消えてなくなるという一瞬のミステリー・ショットで楽しめる。竹中直人の演技に関しては、ちょっと作り過ぎで興醒めしてしまいましたが、3人の死体を隠すための冷凍庫も3台必要で、引越しまでしてしまう漫画みたいな設定。おびただしい血の量だけが石井隆らしいのであるが・・・
自分を捨てたと思っていた婚約者が戻ってきて、部屋の異臭に気づく。ここからの展開がとてもつまらない。
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