復活の日のレビュー・感想・評価
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生きることへの絶望感と疲労感
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
世界が滅びていく場面への描き方が直接的ではなくて受ける印象が弱いし、ホワイトハウス内でのやりとりはかなりしょぼく、演出に迫力があまりない。物語の設定や整合性にも変なところが多いし、欠点はそれなりにたくさんある。だがこれだけ壮大な話を描くのだから、それは致し方が無いところ。
それと物語上では南極基地をはじめとして世界が描かれているので、主人公や特定の人物が目立つということがない。草刈正雄は悪くないのだが、登場人物上でこの人という軸になる存在が薄い。これも物語全体の印象を弱くしている。
ただその中で気に入ったのは、生き残った人々の絶望感と疲労感である。殆どの人々が死んでいく中で、家族も仲間も社会も文明も科学も土地も失い、情報もなく僻地に孤立したまま自分が生きていることが怖い。全く将来が見通せなくて世界がどうやら滅びてしまったらしくて生きることへの希望が見いだせない。
その中で自分だったらどうしようかと考えるが、ここまで酷いともう生きていたくないのでさっさと死んでしまいたい。
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