富士に立つ影(1957)
劇場公開日:1957年10月29日
解説
白井喬二の時代小説「富士に立つ影」の映画化。「少年探偵団・第一部 二十面相の復讐」の小川正が脚色、「黄金の伏魔殿」のコンビ佐々木康が監督、伊藤武夫が撮影した。主演は「黄金の伏魔殿」の市川右太衛門、北大路欣也の父子スターに、同じく長谷川裕見子、「ゆうれい船 (前篇)」「ゆうれい船 (後篇)」の丘さとみ、円山栄子、大河内傳次郎。ほかに桜町弘子、進藤英太郎など。
1957年製作/104分/日本
原題または英題:Justice on Mt.Fuji
配給:東映
劇場公開日:1957年10月29日
ストーリー
徳川十一代将軍家斉の頃幕府は富士の裾野に軍略の研究のための調練城を築くことを決定した。そこで当時築城学の双璧といわれた佐藤菊太郎、熊木伯典の二人に水野出羽守の名で築城軍師の地位を賭けた大問答を闘わせることになった。そのことを聞いた菊太郎の許婚お染は江戸から馳せ参じたが、花火の爆音によろめき猿谷へ落ち込んだ。それを見た伯典の手下三平は、お染を伯典の許へ運び込んだ。お染の腰元お藤から委細を聞いた菊太郎がそこへ駈けつけたが、お染は既に姿を消していた。築城問答の日、赤針流伯典と賛四流菊太郎は激しく論争し、用材運搬の牛車競べに秘策を賭して引き分けた。さて牛車競べの当日、賛四流の牛車に軍配が上ったのも束の間伯典の仕掛けた風穴が落盤して菊太郎は土中に生埋めとなってしまった。伯典は出羽守から富士調練城築城軍師の命を受けた。得意の伯典は男を皆築城工事に狩りたて、反抗する村民は斬って捨てるという暴虐ぶりを示した。一方菊太郎は村民達や逃げのびていたお染らの必死の救出により一命をとり止め石室にかくまわれていた。小姓として水野家に仕えてはいたが、菊太郎を尊敬する左之助もそこへ駈けつけた。菊太郎がお染達を連れて江戸へ発つ寸前、伯典一味に取り囲まれ、菊太郎は逃れたがお染達は捕えられ人柱に立たせられることになってしまった。そこへ病癒えた菊太郎が現われ、伯典一味に正義の刃を向けた。伯典は三平が悪用していた手裏剣に我が身を刺され、谷底深く落ちていった。ことに、築城問答は実を結ぶことなく富士の調練城も完成を見ずに終った。菊太郎とお染は富士の裾野を後にし、江戸に向うのだった。
スタッフ・キャスト
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佐藤菊太郎市川右太衛門
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玉置左之助北大路欣也
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喜運川お染長谷川裕見子
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お藤吉田江利子
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玉置澪桜町弘子
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玉置右内山形勲
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玉置倉松浦築枝
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熊木伯典進藤英太郎
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怪童三平北川功
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大井厳流阿部九洲男
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剣客A関根英二郎
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剣客B小田部通麿
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水野出羽守加賀邦男
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長坂洲蔵市川小太夫
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鳥越久我仁郎小柴幹治
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小田数兵衛百々木直
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里村圭三郎山手弘
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番卒東日出雄
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泰右衛門伊東亮英
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お雪丘さとみ
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常太丘郁夫
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松斎大河内傳次郎
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竜吉堺駿二
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銀作杉狂児
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平作渡辺篤
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源六有馬宏治
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お六円山栄子
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文六里見浩太朗
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旭蓮小峰千代子
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吾平長田健二
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名主源八郎
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百姓水野浩
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老人高松錦之助
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木樵山内八郎
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神主岸田一夫
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お秋北村曙美
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お春二条くるみ