劇場公開日 1979年4月21日

復讐するは我にありのレビュー・感想・評価

全39件中、21~39件目を表示

3.5なんなん、巌

2021年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ジワジワと説明できない怖さが込み上げる。

緒方拳 演じた巌の目が顔が脳裏から離れん。

いや、彼だけじゃなくって、
三国連太郎の 鎮雄
ミヤコ蝶々の かよ
倍賞美津子の 和津子
小川真弓の ハル
清川虹子の ひさ乃
殺された弁護士、質屋や、ハルの旦那、その他、出てきた人ぜんぶが頭に残り過ぎて、怖い怖い怖い。

取り調べするフランキー堺の河井警部だって、飄々としてる様が、なんだか怖いもん。

これは、なんだ?!
淡々と実話だから怖いん?

なんなん、巌。
なんで、そんなにサラッと殺めるん。

説明のつかん残像感が、また観たいという欲求を刺激する。
ただ、こんな濃い映画は心と身体に力があるときしか観れん。

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hkr21

3.0身近なところで殺人事件が起こっていた

2021年7月13日
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全くのフィクションではなく、実際に起こった犯罪がベースになっているらしい。そう思うとホラー映画より怖いかもしれない。
弁護士が殺されたアパート、肉屋と金物屋で買い物をするシーンがでてくるが、どれも都電の雑司が谷の停留所の近くであり、実際に何度も通ったところなので、感慨深いものがあった(事件はかなり前であったが)。ただ、副都心線の雑司が谷駅が出来た頃からはすべてなくなっているが。
長い割には最後まで面白く見られたが、無慈悲に殺人を繰り返す主人公には全く感情移入できず、感動はイマイチだった。

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ジョニーデブ

5.0面白い原作に負けない

2021年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

佐木隆三の傑作ノンフィクションを今村昌平が監督、殺人鬼を緒形拳が演じている。
公開時は圧倒された記憶がある。
前半はショッキングな殺人シーンが続き、後半は妻の倍賞美津子の一途さといい、長逗留する宿屋の女主人、小川真由美の悲しみといい、二人の対照的な生き方が胸を打つ。

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いやよセブン

5.0ザ・映画

2021年3月11日
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怖い

難しい

怖いけれど思わず何度も見てしまう映画です。どんなに原作が良くても、こんな映画はもう作れないと思います。役者がみんなプロ!緒形拳、三國連太郎、ミヤコ蝶々、倍賞美津子、小川真由美、清川虹子、北村和夫、と並べるだけでワクワクします。

ある時期、このタイトルは聖書から来ていることを知りました。今回、ちゃんと調べました。新約聖書のローマ人への手紙、第12章第19節:愛する者たちよ。自分で復讐をしないで、むしろ、神の怒りに任せなさい。なぜなら、「主が言われる。復讐はわたしのすることである。わたし自身が報復する」と書いてあるからである。

なんとマーカーが引いてあった!この映画と関係あるからと、昔、調べたんだろうか?すっかり忘れていました。

真っ白な肌の小川真由美、健気で可愛らしい。そして母親役の清川虹子はどんな人生背負った役なのか、説得力持って見せることができる女優さんで、緒形拳役の本性を最初から見抜いていた唯一の登場人物だったと思います。

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talisman

4.5一神教、原罪、無謬性への違和感…(かなり強烈な…) 自己欺瞞…相剋...

2021年2月3日
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鑑賞方法:VOD

一神教、原罪、無謬性への違和感…(かなり強烈な…)
自己欺瞞…相剋…
なんか本当に色々な…
凄い作品だった。

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哲也

5.0復讐するは我にあり

2020年12月15日
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この主役を当初今村昌平は渥美清にオファーして断られているという話しが好きだ。
実現していたら日本の映画史は変わっていたろう。
倍賞千恵子でなく倍賞美津子と渥美清。
不貞な跡取りの渥美清が方や失恋を、方や殺人を繰り返すという。

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きねまっきい

4.0昭和の殺人鬼

2020年12月5日
Androidアプリから投稿

というと鬼畜なイメージになってしまうが、トラウマとなった父親や妻、それぞれの土地で出会う女性たちとの関係により、殺人鬼なりの人間臭さが画面中に滲み出ていて、圧倒される。殺す相手は、いつも恨みのある人間ではない。では何なのか?

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レイは!?★

3.5粛々と罪を重ねる犯罪者を圧巻の演技で魅せる重厚な作品です。

2020年8月14日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

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松王○

3.5複雑だった

2020年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

・倍賞美津子はどの映画観ても陰のある役が多いなぁと思った。殺人犯の妻で最終的にはその父親と暮らしたいっていう感覚が凄いなぁと思った。全然、平凡な妻じゃなかった。
・時間軸を行ったり来たりしまくったので、頭がついていけなかった。
・60年代の日常が今と違いすぎて驚いた。町の商店で釘を量り売りとか今じゃ考えられない。旅館に今でいえばデリヘル?が専属で契約している形なのも時代だなぁって思った。そこの女性たちの生活感に悲壮感がなくてほっとした。たしか半纏着てネギ買ってっていうのが何だか凄かった。
・後半に出てきた旅館の妾の人の暮らしが主人公以上に悲惨で苦しくなった。最近出所してきたっぽい殺人犯の母が60代くらいでボートレースが唯一の趣味で娘が40代くらいで妾で囲ってる男も何だか酷い男で殴られたりしても母親は何も言えなくてみたいなシーンを観ていたら辛くてたまらなかった。そこに殺人犯の緒形拳が教授ですって嘘をついて入ってきて教授と付き合えるとうきうきしている姿がまた苦しくなってくる。最終的に映画館の予告の合間に流れた追跡中?の写真でばれる所が切なかった…。最期は緒形拳に殺されてしまったけど、何だかどうしていいのか本当にわからなかった。
・ラスト、遺骨を高台から投げ捨てる所が、ビッグリボウスキを思い出した。途中、ケーブルカーですれ違った密集してたお遍路さんたちは何だったんだろうと思った。

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ツネ

3.0親子の歪み

2020年3月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

どうしてこんなに淡々と人を殺せるのか、その動機を探そうと見ていた。途中からどうでもよくなってぼんやり眺めてしまった。小川眞由美の体が綺麗だなあくらいしか…あとミヤコ蝶々この時にもう腰曲がりかけてて、でも演技が可愛らしくて感動した。

そういえば首絞められながらキスシーンは今村昌平の映画学校出身の李監督『悪人』でもやってたね。このシーンみんな好きなんだね。

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filmpelonpa

3.5緒形拳の演技が秀逸

2019年12月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

犯人の犯行と人間像を描いた作品。

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カツカレーライス

3.5スケールのでかい殺人記録

2019年11月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

実際の事件(西口彰)をベースにしているためなかなか迫真の作品。殺しを楽しむ男の旅を描いている。緒形拳さんてこういう役もやったんだ(砂の器とは真逆で面白い)。敬虔なクリスチャンである三國連太郎がまさか遺骨をぶん投げるとは思わなかったが…
映画化権についてトラブルとなったという意味でも後学のためになる作品。

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さすまー

4.0主人公に取って本当の極悪人は誰であったのか?

2019年9月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

題名はもちろん原作小説の通りで、聖書の一節から取られている
神が悪人に復讐をする、つまり因果応報という意味合いかと思う
極悪人の主人公の父がキリスト教徒であることから来る言葉なのだろう
しかし、この因果応報を受けるのは実はこの父親であったというのがラストシーンの意味と受け取った

展望台から放り投げられる主人公の焼骨は空中で停止する映像
それは父の心に刻みつけられた心象だ
神が復讐を遂げた瞬間だったからだ

彼はキリスト教徒であるということを、言い訳にして父である責任を放棄していたのだ
海軍主計中尉への屈服は単にきっかけに過ぎないのだ
もしかしたらそれも父の言い訳なのかも知れない

主人公のなす全ての悪事は彼への当て付けであり、神の代わりに復讐をなしているつもりなのだろう

希代の連続殺人鬼の犯行を扱う実録ものの体裁を取りながら、監督が扱うのは主人公に踏みつけられる女性達への目線の方にこそ重きが置かれている

浜松の旅館の女将を殺害した理由だけは、その復讐ではなかった
あれは心中だったのだ
死刑と殺人という時間差での心中だったのだ
彼女の母親も殺したのはいわば一家心中のつもりだったのだろう
彼が初めて犯した、自分の為だけの殺人だったのだ

ラストシーンで、破門になった父は骨を投げ捨てる
隣には死刑になった息子の嫁を置き、彼女にも投げさせるのだ
最後には骨壷ごと放り投げ、息子の全てを捨てるのだ

そうしておいて、実は彼女に骨壷を渡す前にこっそりと骨を一つ袖の下にこっそりと入れているのだ
彼女と主人公のことはこれで全て忘れて新しい生活をしようという儀式ではなかったのか
そのようにみせて、彼は黙って息子の生きた証を持ち帰ろうとしているのだ

彼は息子になじられたようにずるいのだ
父である前にキリスト教徒であるという建前を優先し、神父であるという前に、孫の祖父であることを優先する
二人の心情や、彼自身の老妻の心情、責任などはどうでも良いのだ
どこまでもずるく自己中心的なのだ

主人公にとって本当の極悪人は彼であったのだ

そのテーマを緒方健、三国連太郎、賠償美津子、小川真由美、清川虹子、ミヤコ蝶々といった名俳優達が恐るべき演技で具現化している
圧巻だ

美術も衣装も昭和38年という世界を見後に再現して見せてくれる

今村昌平監督の原作の解釈と演出の凄さは、もう唸るしかない
名作だ

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あき240

3.0一人で観てください

2019年1月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

 映画館で観た初めての犯罪映画となった。そして、倍賞美津子、小川真由美のヌードシーンという話題もあって、ヌードという話題の映画も大したことないなぁと感じた初めての映画ともなった。

 殺人を犯して、さらに図々しく詐欺で・・・という異常な性格には呆れ果てて唖然としながら観ていたような気がする。凶悪な犯行と知能犯との二面性。騙される人間の哀愁がにじみ出ています。そして、嫁と舅の異常な愛情を見せつけられると、家族で見るべき映画じゃないなぁと感じてしまった(笑)タイトルの言葉がずっと意味がわからなかったが、自分の罪に対する言葉だったのですね。

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kossy

3.0ややこしい。

2018年12月1日
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時間軸が複雑でキャラクターが膨大なので話がややこしい。
しかし、一人の人間をめぐる壮大なドラマは見応え充分でした!

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ハワイアン映画道の弟子

4.5主人公の身勝手さ、その孤独

2018年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

身勝手。それは生きる強さ。
人の命を奪っておいてあんなにも傲岸不遜なのか。冒頭でそう印象付けられる。

しかし物語の展開につれて主人公の生い立ち、内面が顕になる。

飄々として悪びれない主人公の悲しみ、癒えることのない傷。これは幼少期に起因していた。

強者に媚びへつらう父親。強いはずの父親像を裏切った彼に対し、

怒りの炎が沸沸と湧いていたのだった。それは人格形成に多大な影響を

及ぼし、不安定で「奪う」者である存在へと変貌を遂げた。

加害者に同情してしまうのは、法を遵守すべき社会人としてあるまじき姿勢かもしれない。

ただ、主人公のやり切れなさは何だか胸を焦がすのだ。

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shosho5656

3.0緒形拳

2017年9月13日
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村岸猫目錠

3.5今にはない生々しさ

2017年6月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

素晴らしかった。
歳をとって温厚は役のイメージしかない役者さんたちが体張って挑発的に強烈なキャラクターを演じてて180度印象が変わって、畏怖の念すら抱いた。

緒形拳の金と欲のままに殺人を犯す中にも戸惑いも見られ、だけどいつ牙を剥くか恐ろしく、
三國蓮太郎も悪魔を心に宿したキリシタンの父親役も、
倍賞美津子さん始め女優さんの文字通り体当たり演技に「これが女優か!」と感動すら覚えた。倍賞美津子さんの裸は本当に生々しくてリアリティがあってたまげた。
今の女優さんって細くてスタイルは良いのかもしれないけど象徴であってリアリティがないから映画が軽く見えるのかもな、と思った。

ポンジュノ、パクチャヌク辺りの韓国映画が好きなのだけど、あの辺の空気感や生々しさは昭和の日本映画にあるかもしれない。

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奥嶋ひろまさ

4.0ラストシーンは決して見逃せない

2013年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

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ryuu topiann
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