「冷血」復讐するは我にあり ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
冷血
敬虔なクリスチャンの家に殺人鬼が生まれる。こどもの頃から気が強く、反抗的だったらしいが、生育環境がほとんど描かれない。母親は甘やかしていたようだが、父親はどうだったのか。映画では性悪説をとっているのかな。人を殺す理由も基本は金目当てだろうが、あまり細かく描かれないし、もうほんとに淡々と殺すので恐ろしい。緒形拳が底の知れない感じで、終始冷たかった。女を抱いてても、まったく熱さがなかった。
賞賛したいのは、倍賞美津子、小川真由美の体当たり演技! 倍賞美津子の露天風呂シーン、小川真由美の目はすごい。小川真由美の母親役の清川虹子もすごい。社会の底辺で、抑圧されながら忍んで生きるやるせなさ。うーん、切ない。
タイトルは聖書の言葉からの引用。主いひ給ふ、復讐するは我にあり、我これに報いん[Wikipediaより]、悪人に報復を与えるのは神が行う、という意味らしい。巌は十字架のネックレスをしていた。逮捕され、死刑執行されるまでの間、彼は復讐されただろうか。
トルーマン・カポーティの「冷血」も読むか、観るかしたくなった。
BS松竹東急の放送を鑑賞。
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kossyさんのコメント
2024年9月27日
ぷにゃぷにゃさん、コメントありがとうございます。
石川県大変です・・・何がどうなってるのか把握できてません。
自宅はやっと屋根瓦の修理が終わり、あとは金を稼ぐだけになりました。映画館も行きたいのになぁ~