劇場公開日 1996年10月12日

「【盗聴マニアの青年が隠し持っていた凶暴性を引き出してしまったヤラセのTVクルーに起こった出来事。端正な顔の浅野忠信の豹変ぶりが凄い。】」[Focus] NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【盗聴マニアの青年が隠し持っていた凶暴性を引き出してしまったヤラセのTVクルーに起こった出来事。端正な顔の浅野忠信の豹変ぶりが凄い。】

2025年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

■テレビの取材を受けていた盗撮マニア・金村(浅野忠信)は、その最中に暴力団の拳銃受け渡しの電話を傍受する。
 スクープに色めきだったディレクターの岩井(白井晃)は、自ら指定された新宿西口のコインロッカーへ行き、拳銃を入手する。
 その際にイキナリ、車に乗っていた彼らに絡んできた3人のヤンキーに向けて金村は発砲してしまい、車を走らせながら徐々に隠し持っていた狂気性を露わにして行く。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・最初は、嫌そうに取材を受けている金村。丁寧語で話す口調も顔つきも普通の青年である。

・だが、ディレクターの無理難題に応える中で、溜まって行くフラストレーション。それは、拳銃を手にした時に爆発するのである。

・ヤンキーに拳銃を撃ち、逃げる車中での金村の命令口調や、彼の部屋に行き、岩井とADの女を無理やりセックスさせ、その姿をカメラマンに撮らせるときの口調は、尋常ではない。

<そして、明け方。車で海岸に着いた彼ら。誰かは分からないが、金村の頭を拳銃で撃ち、殺すのである。
 今作は、最初は大人しいふりをしていた盗撮マニアの青年の凶暴な本性が徐々に露呈していく様を、ドキュメンタリータッチで描いた作品である。>

NOBU
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