ひめゆりの塔(1995)
劇場公開日:1995年5月27日
解説
第二次大戦中、可憐にして逞しく生きたひめゆり部隊の少女たちの、悲しい青春を描いたドラマ。今回が4度目の映画化となる。監督は「さくら」の神山征二郎。主演は「ヤマトタケル」の沢口靖子。戦後50周年記念作品。青少年映画審議会推薦。1995年5月15日より沖縄・那覇グランドオリオンにて先行上映。
1995年製作/121分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1995年5月27日
ストーリー
那覇と首里の中間に位置する沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校は、別名“ひめゆりの学園”と呼ばれていた。昭和19年7月、本来ならば夏休みを実家で過ごすはずの生徒たちは激しくなる戦争に備え、皇国臣民の責務を果たすために再び学校へ招集された。まだ若い彼女たちを疎開させようという案も女教師・宮城千代子や仲宗根政文らから出るが、そんな意見が通る訳はない。傷ついた戦士たちを看護する従軍命令をうけた生徒たちは、ひめゆり学徒隊として戦地へ赴くことになった。だが、アメリカ軍との戦いは熾烈を極めるばかりで、負傷兵の数も次第に増え、彼女たちの疲れも並大抵のものではなくなっていく。戦地での簡素な卒業式を終えたひめゆり学徒隊は、4月1日、アメリカ軍の沖縄上陸に伴い、野戦病院を移動することになる。だが、生徒たちの中にもケガ人や犠牲者が出始めており、重病人は移動の足手まといになるとして、留置を余儀なくされた。足を負傷した渡久地泰子もまた、そんな一人であった。彼女は自らその場に残ることを決意し、動けぬ体のまま、いつ来るやも知れぬ死の恐怖に脅えていた。6月18日、ひめゆり学徒隊に解散命令が下った。予想以上の数のアメリカ軍兵の上陸に、軍は彼らの命の保証を放棄したのである。グループに別れて逃げ惑う生徒と先生たち。ある者は敵の毒ガスにやられ、ある者は自決し、その尊い命を失った。そして、8月15日、アメリカ軍によって命を救われた仲宗根は、やはり生き残った生徒の何人かと再会する。そこで、泰子が生きて病院に運ばれていたことを聞き、早速その病院へ駆けつけるが、泰子はひどい衰弱のために息を引きとってしまった。
スタッフ・キャスト
-
宮城千代子沢口靖子
-
仲宗根政文永島敏行
-
渡久地泰子後藤久美子
-
野里綾中江有里
-
神谷トシ大路恵美
-
大城清子今村恵子
-
西銘ノブ早勢美里
-
大湾シゲ子酒井美紀
-
大城幸子尾羽智加子
-
知念雅子吉沢梨絵
-
石川菊佐藤友紀
-
比嘉藤子伊藤美奈子
-
垣花久子大島花子
-
大杉少尉高嶋政宏
-
野口校長神山繁
-
西銘カナ吉行和子
-
屋良照子長谷川かずき
-
黒島初江馬渕英里何
-
仲村満子坂野友香
-
仲本妙子芦川ゆかり
-
新城シマ滝沢幸代
-
上地道子磯春陽
-
比嘉昭代久積絵夢
-
犠保ヒロ子藤倉珠紀
-
新崎富篠原友紀
-
安里晶子小田絵梨香
-
上原フミ熊谷真実
-
西村忠義大林丈史
-
高嶺孝四郎本田博太郎
-
成田衛生兵大森嘉之
-
喜屋武信正平泉成
-
真壁の老人浜村純
-
山岡部長石橋蓮司