「篠田正浩監督を偲んで」卑弥呼 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
篠田正浩監督を偲んで
2025年3月25日肺炎のため94歳で他界
岩下志麻の夫
1974年公開作品
岩下志麻当時33歳
今で言うなら高畑充希や岸井ゆきのの同じくらいなのだが到底そうとは思えない異常な貫禄
監督と脚本は『沈黙(1971)』『はなれ瞽女おりん』『夜叉ヶ池』『写楽』『スパイ・ゾルゲ』の篠田正浩
脚本は他に『心中天網島』『札幌オリンピック』『鑓の権三』の富岡多恵子
初鑑賞
粗筋
クニの祭事はシャーマンであるヒミコが日の神の声を聞き政に生かしていた
政はヒミコの父のオオキミを筆頭に2人の息子ミマキとイクメが中心になって行われていた
長い旅から戻ってきた異母弟タケヒコに恋するヒミコ
ヒミコの能力を疑うオオキミはヒミコの従僕ナシメによって背後から刺し殺される
オオキミの後継者にミマキ
タケヒコはアダヒメと交わる
ヒミコは怒りタケヒコを追放する
ヒミコは幽閉の身に
タケヒコとアダヒメは反乱する
2人は殺される
時代はおよそ二世紀と三世紀の間くらいだろう
資料は魏志倭人伝のみ
卑弥呼の時代に興味がないとちょっときついかもしれない
この雰囲気を味合うための映画
どちらかという舞台演劇のような芝居
暗黒舞踏の異様な光景
生爪を剥がすシーンは少々ショッキング
河原崎兄弟の共演作は初めて観た
配役
日の神の声が聴ける唯一の存在のヒミコに岩下志麻
ヒミコの異母弟のタケヒコに草刈正雄
国ツ神の臣の娘のアダヒメに横山リエ
ヒミコの召使のナシメに三國連太郎
ヒミコの父のオオキミに加藤嘉
オオキミの息子で後継者となるミマキに河原崎長一郎
ミマキの弟のイクメに河原崎建三
キサキに芝田陽子
ヒミコの宗女にトヨに郷真由美
語り部に浜村純
国ツ神の集団に土方巽と暗黒舞踏派
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