必殺仕掛人のレビュー・感想・評価
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人知れず仕掛けて仕損じ無し・・・
いや〜、驚きました。
TVシリーズで人気のあった作品の映画化って、この頃からあったんですね。主役が変わっていたんで、てっきり違うものと思ってたら、音楽がテレビと同じでした。(変わったのは仕掛人の2人だけ?)
必殺シリーズ大好きなんですが、見始めたのは「必殺仕置人」からで、1作目である「必殺仕掛人」は後付けの知識しかなく、本編は殆ど見た事ありませんでした。
主役の藤枝梅安は緒形拳さんのイメージが強く、初めて田宮二郎さんの梅安を見ましたが、これはこれで面白かったです。
ただ、自分の頭にある必殺シリーズは、晴らせぬ恨みを成就させるリベンジものって印象が強いのですが、本作品はそれが薄いですね。依頼を受けて実行するプロの殺し屋って感じでした。
仕掛けて仕損じ無しですね。
(でも、本作品では失敗して殺されかけちゃうんだけど・・・)
【ネタバレ】
懐かしの必殺シリーズですが、ちょっと雰囲気が違う感じで楽しませてもらいました。
野際陽子さんも若い。仕掛けの対象となる悪人で、梅安に殺されちゃうんですが、実は妹だった。結局、最後まで梅安が気が付かなかったってのも、なかなか面白い展開でした。
タイトルなし(ネタバレ)
『“やし”とは、縁日など、人出の多いところで見世物や物品の販売を行う者』
つまり『フ○テ○の寅さ○』
つまり、裏社会の抗争と言う事だ。それを、あの映画は喜劇にしている。今は教育的な観点で排除している所が多い。勿論、それが良いか悪いかは別だか、賭博や薬物は法律で禁止されている。
限りなく、黒い社会の男を『癒やしの対象』として描いているのだ。それは兎も角、この仕掛人は毒が完全に抜けたコメディになってしまっている。非常さが全く無い。まるで、ピンク映画のようだ。2回目の鑑賞のようだ。
梅安大ピンチ!
田宮二郎演ずる藤枝梅安は初めて見た。ついでに西村左内が高橋幸治になっている。元締めである音羽屋半右衛門役は山村聰、岬の千蔵は津坂匡章(76年に秋野大作と改名)だ。
梅安、左内、半右衛門がそれぞれ活躍するという豪華な設定だが、TV版とは違い、池波正太郎原作本に忠実であるとのこと。そして、仕掛ける相手の下見調査も徹底していて、最初に殺したお照(川崎あかね)の濡れ場も覗き見る・・・そこまでせんでも・・・
左内は貧乏暮らしで将棋打ち。風呂屋で喧嘩を仲裁したところから八丁堀の峯山(室田日出男)から町方同心に誘われるも、紹介料が三十両かかるという。また、峯山は悪徳警官そのもので町民から金を取り、私腹を肥やしていたという悪人だと分かる。
盗人稼業の親分みたいな孫八とその情婦を殺すよう依頼された仕掛人。梅安が二人とも殺そうとするが返り討ち。簀巻きにされたところを千蔵に助けられ、その晩のうちにもう一度仕掛けるという荒技。ボコボコに痛々しい姿で殺しをやるが、女(野際陽子)の目が生き別れになった妹のような気がしてならなかったという話。また、孫八を殺したものの、上には上がいて、香具師のシマを取り返したと思った為吉がおじきである大五郎に殺される・・・大五郎に利用されたと知った半右衛門が掟破りの罪により処刑。
全体的に結構重苦しい雰囲気だった。梅安が殺されるんじゃないかとヒヤヒヤさせられたけど、死ぬわけないよね。ただし、次回作からはテレビ版と同じく緒形拳が演ずることに。
こんな必殺あったんだ、知らなんだ。 元締は山村聰、ラストアクション...
田宮二郎の梅安
仕事じゃないのね
田宮二郎版仕掛人
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