劇場公開日 1977年5月21日

「ベルボトム」悲愁物語 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ベルボトム

2022年5月4日
iPhoneアプリから投稿

ゴルフ場にてグリーンを基調としたコーディネートで黄色の襟が映える岡田真澄。ベルボトムを実にエレガントに着こなす。なるほど、こうやって着るものか。
群れる女共に出た杭は打たれる的な嫉妬渦巻く得体の知れない女社会というのは、男の妄想に過ぎて現代では見るには耐えない。梶原一騎原作でもあるので時代を割り引いたとしても、内容は破綻していて、エッジの利いた鈴木清順演出が輪をかけて、滑稽に見えてくる。
イカれた近所のおばさん役である江波杏子は、その目鼻スジのたった美貌が顕在で、新人女優を圧倒する。このあたりのバランスも壊れている。

Kj