劇場公開日 1949年9月19日

「戦後の風俗を感じさせない静かな風景の中で、中産階級の父と娘の生活が...」晩春 Y.Yukiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0戦後の風俗を感じさせない静かな風景の中で、中産階級の父と娘の生活が...

2014年8月16日
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戦後の風俗を感じさせない静かな風景の中で、中産階級の父と娘の生活が描かれている。『風の中の牝鳥』『長屋紳士録』など、貧困をテーマとした作品はこの作品以降無くなり、所謂小津らしい作品を作り続ける。
親子2人で能を観劇に行くシーン、そこで父の再婚相手と目される女性(三宅邦子)を見つけ、気が気でなく、能なんか観ていられないという娘を演じた原節子の表情はこの映画の中で最大の見所だと思った。

Y.Yuki