「風情ある複雑な親娘関係。親の心娘知らず。」晩春 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
風情ある複雑な親娘関係。親の心娘知らず。
内容は早くに母を無くした父親と独身27歳の1人娘の親子関係にフォーカスした静かで、何処となく寂しさと幸せを感じる作品。原節子主演の紀子三部作を楽しみに鑑賞。好きな言葉は『ねぇ!お父さん!私お父さんの事とても嫌だったんだけど‥zzz』本当の事は伝えられない切なさは目が醒める場面でした。嫁に行かないと心配だし行くと心配だ。とも父親同士の会話。『そんな事ならお前と方方行っておくべきだったよ』小津安二郎節とも言える積年の後悔は誰しもが多少感じるのではないでしょうか?!自分が気になったのは妹は拾ったがま口財布👛は本当に届けたのか気になります。捨てる神有れば拾う神ありなんでしょうか?!そして旅の最後に、これが人間世界の歴史の順序なんだよという台詞通り、最後の寄せては返す鎌倉の浜辺で終わるシーンを其々の立場で共感する事の出来る素晴らしい作品でした。
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