「流石の余韻」HANA-BI えらさんの映画レビュー(感想・評価)
流石の余韻
余計な説明やセリフを省いて最小限で物事の純粋なところをえぐり出して僕らに見せてくれるのが北野監督なのかもしれないと初期作品群を見て思った。僕はまだ稚拙な映画の見方しかできないからまだ初期北野映画の良さに気付き切れてないところもあるんだろう。この『HANABI』もそうだ。完全に自分の中で消化し切れてない。『ソナチネ』が『3-4x10月』の発展版みたいなこと言った気がするけど、今回は『あの夏〜」のそれなのかもしれない。言葉にできない男が行動のみで余命幾ばくもない妻への愛を表現する様が非常に切ない。何と言ってもラストの後の余韻は流石の北野武という感じだ。これ後エンタメ寄りになっていくという北野作品も楽しみだなあ。
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