「大雨の中、危ない橋を渡ろうとするラストシーンは女の執念!」果しなき欲望 るーさんの映画レビュー(感想・評価)
大雨の中、危ない橋を渡ろうとするラストシーンは女の執念!
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なにやら悪巧みをする仲間たちが駅で集合。相手の顔より星のバッチが決め手。
終戦のどさくさに土中に宝を隠したらしく、その場所は今では商店街の肉屋。なんとか道を挟んだ空き店舗を借りて、そこから地下を掘って宝物を得ようとするが、、、。
仲間と言っても、戦時中の顔見知りで、10年経った今となっては誰もが怪しげ。
等分しようと決めても揉めてばかりで荒っぽいケンカありで、、、本当に宝に辿り着けるのか、そして確かにそこにあるのだろうか?!
肉屋の娘は、勝ち気な中原早苗、彼女に恋する大家のボンボン息子に長門裕介、この若い2人は一種の清涼剤。
横溝シリーズで、「よし、わかった!」と言う間抜けな犯人を当てた事がない警部役でお馴染みだった加藤武も、相当なキレやすいヤクザな悪役。
ニヒルな西村晃も、ニセ教師の小沢昭一にも闇があり、お金を立て替えては損をしているような殿山泰二もやっぱり損な役回り???
町内のどこにでもいそうな、小狡いジジイは高品格、彼が祭りの日にくれた金魚が、おっと、ここで使われていると感心しました。
所々にユニークたっぷりで笑いながらも、あれよ、あれよと殺し殺され、いよいよラストシーンへ!!
女の欲深さと怪しげさが怖すぎる渡辺美佐子!
笑いあり、ゾクゾク、ヒヤヒヤありのとても楽しめたサスペンスコメディ映画でした!
さすが、今村昌平監督、色々な賞をおめでとうございました!
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