「ばかげの至り」八月の濡れた砂 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
ばかげの至り
裕次郎先輩を代表とする日活無軌道青春映画の最後のあだ花です。
さすが東大卒のビンパチ先輩らしく、単に自堕落で自分勝手な若者を何やら意味ありげに描く演出手腕はさすがです。
万博の翌年、まだまだ学園紛争の影響が大きかったあの時代の一部の同世代には圧倒的に支持された傑作らしいですが、それ以外の人間には何ら共感も感慨も与えない退屈なだけの作品です。
それほど説教くさくもないので2点ギリギリですが、昭和40年代の湘南の風景は資料的な価値があるのでオマケの三点です。
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