旗本退屈男 謎の七色御殿

劇場公開日:

解説

佐々木味津三の原作を、「霧丸霧がくれ」のコンビ結束信二が脚色し、佐々木康が監督したおなじみの時代劇。撮影は「剣豪天狗まつり」の伊藤武夫。

1961年製作/86分/日本
配給:東映
劇場公開日:1961年8月1日

ストーリー

二十年前、将軍家次男の義丸君が伊豆の月照官にあずけられて以来、月照宮は葵の宮と呼ばれていた。まもなく、将軍家嫡男鶴丸君が二十年ぶりに義丸君と兄弟の対面のため月照宮入りすることになった。そんなある夜、宮に仕える七人の巫子のうち真弓という娘が、何者かに暗殺されるという事件が起った。これを目撃した娘芸人の千鳥と小百合も危うく殺されようとしたが、この時黒覆面の刺客の顔面へ扇がとんだ。退屈男早乙女主水之介の登場だ。黒覆面は闇の中へ姿を消した。主水之介は、将軍家の御典医だった了庵を訪ね、彼と娘の千草から土地の様子を聞いた。一方、葵の宮では六人の巫子たちが恐怖におののいていた。彼女らも真弓とともに宝物殿にあった古文書の記録を盗み見していたからだ。主水之介が宝物殿の拝観を申し出た。巫子の一人月江が、彼に何事かを告げようとしたが、主水之介の面前で首筋を射抜かれて殺された。その夜、主水之介は殺された真弓の実家をたずね、葵の宮の義丸君が七人の巫子たちをなぐさみものにしていること、そして葵の宮から抜けるたたりの大鍾乳洞のことを聞きだした。翌日、主水之介は葵の宮の裏山へ狩に出かけた。目的は、その裏山から殺された月江を弓で狙えるかどうかを調べるためだった。この裏山で、弓を手にした若者と出会った。月江の兄民吉だった。民吉から、大宮司の宗像に義丸君と同じ年頃の子があったことを聞いた。その帰途、また巫子春枝の死体を見つけた。宿に帰った主水之介は、千草の訪問を受け、了庵に会いに出かけるが、すでに死体となっていた。その手には一枚の紙片が握られていた--。将軍家嫡男鶴丸君代参の日。鶴丸君の駕篭がおろされた一瞬、十数本の矢が突きささった。しかし、悠然と姿を現わしたのは主水之介だった。彼は、義丸君には右肩にアザがあり、目の前にいる義丸君は偽物だと言った。片肌脱いだ右肩にはアザがあったが、水をかけると流れた。義丸君こそ実は宗像の息子寛次郎だった。退屈男、久方ぶりの剣が一味を破った。

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