劇場公開日 1960年11月23日

「淡々と続く日常と家族の絆」裸の島(1960) niaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0淡々と続く日常と家族の絆

2019年4月23日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

寝られる

家族が暮らす瀬戸内海と家族旅行で訪れた尾道の風景がとても風情があって美しい。
水に恵まれない島で暮らしている為に、わざわざ船で行き来して水を運ばなくてはいけない最悪の環境だ。
それでも、子供も総出で助け合う姿には充実感みたいなものがみなぎっていて少し羨ましくも感じた。
息子の急死など突然の不幸に襲われても日常は続いていく。
ラストに奥さんが突然、桶に汲んできた水を撒き散らし、作物を引き抜いていく姿をただ傍でみつめた後に何事もなかったかのように畑仕事に戻る旦那の姿が冷たくも頼もしく思えた。
白黒で台詞は一切なく序盤から単調な日常風景が続くので、何度も眠気に襲われた。

nia