激しい季節(1998)

劇場公開日:

解説

ヤクザの妻とサラリーマンの許されない愛を描いたシリアスな恋愛ドラマ。監督は「ルビーフルーツ」の君塚匠。「よるべなき男の仕事・殺し」の永原秀一が実話を基に脚本を執筆。撮影は「BEAT」の長谷川元吉。主演は「ブルース・ハープ」の田辺誠一と、これが映画デビュー作となる高橋理奈。

1998年製作/101分/日本
配給:ケイエスエス
劇場公開日:1998年8月1日

ストーリー

井上英樹は車にはねられたことから、運転していた久藤京子と知り合った。何度か会っているうちにふたりは恋におちた。だが、京子にはヤクザの組長で現在は刑務所に服役中の夫とその子供がいた。そんな事実を前にしてもふたりの恋は冷めることはなかった。井上は京子と一緒になるためなら、何でもなげうった。つきあっていた婚約者、反対する家族…ついには上司と暴力沙汰まで起こし、会社もクビになった。一方京子の方も再三にわたって、刑務所の久藤を訪ね、離婚することに同意してほしい旨を告げたが、久藤は出所してから話をしようと言うだけだった。こうした逆境の中で唯一ふたりを理解していたのが、井上と高校時代の親友で、今は久藤の部下で京子の監視役でもある小野寺武であった。もともと京子にほのかな想いを寄せていた小野寺はいつしか井上とうまくやってほしいと願っていた。だがついに久藤の出所する日がきた。出所した久藤はすぐに英樹を殺すように指示し、裏切った京子を廃墟ビルに連れ込んで痛めつけた。絶対絶命の危機。だが組織を裏切った小野寺が久藤と刺し違えになり、自らふたりの犠牲になった。生き残った井上と京子は明け方の街で手を取り合うのだった。

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