幕末残酷物語
劇場公開日:1964年11月11日
解説
「愛しながらの別れ」の国弘威雄がオリジナル・シナリオを執筆「車夫遊侠伝 喧嘩辰」の加藤泰が監督した時代もの。撮影は「江戸犯罪帳 黒い爪」の鈴木重平。
1964年製作/99分/日本
配給:東映
劇場公開日:1964年11月11日
ストーリー
一番隊長沖田総司に頼み込んで憧れの新選組に入った江波三郎は、組の厳しい掟と訓練に縛られながら不慣な生活を始めた。池田屋騒動以来、長州の幕府に対する反感は高まり、新選組も非常体制を敷いた。江波も沖田隊長の率いる一番隊に配属となった。ある日、監察部山崎蒸に呼ばれた新入隊士五人は、坂本竜馬、中岡慎太郎に内通するものがいる筈だときつ問された。顔を見合わす五人の中から、突如短刀をかざして山崎に迫った男は、相原であった。山崎に組伏かれた相原は、直ちに処刑と決った。近藤勇の指命でその首をはねる役が江波に決った。意外さに血の気の失せた江波の、必死に振う太刀は相原の急所をはずれ、無惨な処刑となった。近藤勇から、誰でも命令あり次第、首を斬らねばならぬと言われて江波は、隊の規律を乱した者の首斬りを、自から買って出て局長のため組のためつくすようになった。そんな江波を、沖田や、恋人のさとは意外なおももちでみつめていた。やがて長州、土佐、薩摩が連合した。それを迎撃して出陣する前夜、江波は沖田から、新選組を作ったのは、水戸藩の天狗党の残党であった芹沢鴨であったが、途中から加わった百姓上りの近藤勇、土方歳三らが地位と権力を得るために、芹沢に不意打をかけ惨殺したのだと聞かされた。しかしどんな非情な話を聞いても、江波の隊員としての気持は変らなかった。副長山南敬助、河品隆介らの脱退さわぎで組が動揺した後、出陣を前にして、江波は山崎に呼ばれ“芹沢鴨の甥だな”とつめよられた。江波は偽って新選組にもぐりこんではいたが、実は近藤の裏切りにあって死んだ芹沢の甥であることを坂本、中岡らに見込まれ、間者役をひき受けたのであった。怒り狂った近藤は、沖山に抜刀を命じた。“お前達こそ人間の悪の元兇だ”と叫ぶ江波に、沖田は涙ながらに刀を下した。出陣に勇む隊士の喚声を聞きながら、屍にさとはすがりついていつまでも鳴咽していた。
スタッフ・キャスト
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江波三郎大川橋蔵
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沖田総司河原崎長一郎
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さと富司純子
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近藤勇中村竹弥
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土方歳三西村晃
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山南敬助大友柳太朗
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山崎蒸内田良平
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河品隆介木村功
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松永主膳菅貫太郎
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島田魁那須伸太朗
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花井豪五里兵太郎
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尾関等島田秀雄
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竹内弥兵衛汐路章
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相原源吾明石潮
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森蔵又次郎穂高稔
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野村甲之進片岡栄二郎
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堀田清助中村錦司
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中西登博多淡海
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奥沢栄助千葉信男
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大石鍬次郎上杉高也
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新井忠雄藤木錦之助
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橋本皆助末広恵二郎
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岸本安次神木真寿雄
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三田兵衛阿部九洲男
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永倉新八小山田良樹
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斎藤一尾形伸之介
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松原忠司加藤浩
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武田観柳斎堀正夫
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井上源三郎関根永二郎
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谷三十郎加賀邦男
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藤堂平助河村満和
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阿部十郎小田真士
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原田左之助青木義朗
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芹沢鴨原田甲子郎
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お梅ナタリー春川
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御倉伊勢武脇中武夫
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楠小十郎唐沢民賢
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忠助高松錦之助
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豊平安藤薫
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キヨ美松艶子
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マサ小島恵子
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薩摩浪人山本麟一
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大阪浪人月形哲之介
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大阪浪人の朋輩村田天作
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守護職使者香月涼二
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水戸浪士波多野博
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平山五郎時田一男