「青春時代に帰れる作品」HOUSE ハウス Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
青春時代に帰れる作品
1977年公開当時に映画館にて鑑賞。その帰途に、レコード屋に立ち寄り、ゴダイゴによるサントラ盤(メインテーマのシングルレコード)を購入したことを鮮明に記憶している。
大林宣彦の劇場映画初監督作品として有名になったが、当時の私のお目当ては、
池上季実子、大場久美子、松原愛、神保美喜
といった若手女優、アイドルが出演する和製ホラーという珍しさに惹かれたからだった。
私にとって映画と言えば、『男はつらいよ』シリーズや任侠もの、特撮ヒーローものだったので、
本作は、映像、ストーリー、ちょっとしたお色気シーン、音楽…なにもかもが斬新で衝撃的だった。
大林宣彦監督は、
『尾道三部作』でその名声を確固たるものにしたが、この『HOUSE ハウス』は、大林宣彦監督の若さやチャレンジ精神、こんなこともあんなことも出来るぞ、という覇気のようなものがスクリーンから溢れ出ている。
個人的には、大林宣彦監督にはもっとたくさんSF系のファンタジー作品を撮ってほしかった。
眉村卓、星新一、筒井康隆などとの相性は抜群に良かったはずと勝手に思っている。
最近、本作を改めて見る機会があったが、
どうしても、当時の自分の感動をただただ反芻するような見方になってしまい、いまの自分としてのレビューが難しい。
ただ、鑑賞当時の私に与えた衝撃を考えると、最低でも★4.0かな。
コメントする