劇場公開日 1979年10月6日

「いやはやもう、観るのがつらかった 新藤兼人の脚本でこんな思いをしたのは初めてだ なんでこんな事になってしまったのだ」配達されない三通の手紙 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5いやはやもう、観るのがつらかった 新藤兼人の脚本でこんな思いをしたのは初めてだ なんでこんな事になってしまったのだ

2022年4月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

これは厳しい
残念だ

とにかく脚本が壊滅的に駄目
まったく未整理の登場人物、未消化なプロット、穴ぼこだらけの展開
呆れてものも言えない

脚本はあの巨匠の新藤兼人なのに
いったいどうしたんだろう?

素晴らしいのは未来日付の三通の手紙に着目した構成と「配達されない三通の手紙」という題名だけだ
そこには新藤兼人の知性の凄さと切れ味を感じる

しかしミステリーの娯楽大作としてはまったくの失敗作としかいえない

目指したのは、和製のオリエント急行殺人事件や、ナイル殺人事件のはずなのに

よくまあ、野村芳太郎監督ともあろう人が
こんな脚本で撮影に入ったものだ
本当にどうした事だろう

いやはやもう、観るのがつらかった
新藤兼人の脚本でこんな思いをしたのは初めてだ
なんでこんな事になってしまったのだ

こんな脚本でも、なんとか映画になったのだから、野村監督の剛腕というか力業というか、タップリの撮影予算で組まれたセットと衣装、そして超豪華俳優陣と超一流スタッフ陣がねじ伏せたというべきか

そこに1個オマケだ

悲しい、がっかりな作品だ

あき240