「戦後18年経ったからこそ、軍隊を笑い飛ばせるようになった。」拝啓天皇陛下様 ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
戦後18年経ったからこそ、軍隊を笑い飛ばせるようになった。
軍隊に好かれ、軍隊を愛した男は、軍隊解体と共に天に召されてしまうお話。
本作は反戦映画という側面もあるが、日本という国の在り方に疑問符を突きつけたような仕上がりになっている。
天皇陛下を異常なまでに愛する姿は戦時国家へとミスリードした者へのアンチテーゼとなっている。
それにしても、山田正助の虚言癖や誰にでも愛されるキャラ、短気で直情的なところは、後の車寅次郎の原型と見て取れる。
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