「いちばん泣いた映画」野菊の如き君なりき(1955) ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
いちばん泣いた映画
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今まででいちばん泣いた映画かも知れません。信州がロケ地らしいけど、今はなき日本の田舎の原風景があり、その面でもノスタルジィを駆りたてます。私の拙い言葉では上手く表現できないので、映画評論家の故荻昌弘氏の言葉の一部を引用させていただきます。
「映画撮影当時まだまだ生き残っていた"古きよき日本"が、今はもう跡かたもなく消え失せたものとしてまざまざと実感され、その愛惜感と、映画じしんがうたう明治のロマンへの惜別感とが心理的に二重焼きとなって、ノスタルジーの密度がたえがたいまでに濃く深く私たちの胸へ迫ってくる。」
この時笠智衆は50歳位、この映画を私が初めて観たのが大学生の時で、笠智衆がかなりのおじいさんに映った。今はその時の笠智衆よりはるかに歳をとってしまった。自分はまだ若いと思っているので、複雑な気分だ。
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