「まあまあだった」ねらわれた学園(1981) 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
まあまあだった
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舞台が西新宿か北新宿で90年代に住んでいたことがあるので、なつかしく感じるが、それより昔の80年代初めが舞台。あんな高層ビル街のすぐ近くで個人商店の酒屋が昔ながらで営まれており、その後訪れるバブルや不況でどうだったんだろう。店主のハナ肇は従業員の鈴木ヒロミツに夕食まで食べさせてアットホームな職場環境を提供している。
薬師丸ひろ子より長谷川真砂美の方が癖のない正統派な美女なのだけど、癖のある薬師丸ひろ子がスターになっていく。登場人物は紋切り型で、実在感がない。薬師丸ひろ子は控えめなようで、勉強が一番であることや学級委員で推薦されることに遠慮がなく、けっこう厚かましい。その上エスパーであることにあまり戸惑いもない。家族のだんらんでおとうさんがお母さんの胸を触ろうとする下ネタギャグをかます。
峰岸徹がお腹に目玉を描いたイカれたビジュアル。手塚真がキモキャラを思い切りよく演じていてすごくいい。彼のクラス団地が荒んでいて気の毒になる。以前見た時の記憶では手塚真がお腹に目玉を描いていたと思っていたが、峰岸徹とごっちゃになっていたことが分かった。
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