忍者秘帖 梟の城のレビュー・感想・評価
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敵味方の忍術合戦とか、不可能を可能とする忍者同士の知恵とか技を期待して観ると辛い時間となります
忍者秘帖 梟の城
1963年3月公開
東映、カラー作品
豊臣秀吉暗殺を狙う伊賀忍者の物語
なのに、面白くない
画面は暗く、展開にメリハリはなく観る側は睡魔に何度も襲われ防戦一方になるばかり
冒頭こそ、これは面白そうだと思わせるのですが、たたまち失速します
くノ一の小萩の登場シーンだけ面白い
とはいえ伏見城に潜入してからは、さすがに面白くなりますが短いです
忍者としてより人間として生きよう
それが本作のテーマだとエンドマーク寸前であかされます
なるほど小萩のシーンが良い訳です
敵味方の忍術合戦とか、不可能を可能とする忍者同士の知恵とか技を期待して観ると辛い時間となります
同じ1963年の工藤監督作品なら「十三人の刺客」の方が遥かに面白いです
忍びが憎しみに生きるとき
Amazon Prime Video(東映オンデマンド)で鑑賞。
原作(梟の城)は未読。
先頃観た「忍びの国」で描かれた天正伊賀の乱の直後からスタートしたため、続編のような気持ちで観ることが出来た。
冒頭から爆破を多用したダイナミックな戦のシーンが展開し最高である。忍び同士の戦いもハラハラして迫力があった。
大友柳太朗が太閤秀吉暗殺を狙う伊賀忍者、重蔵を貫禄たっぷりに熱演。秀吉への憎しみを糧に、その命を狙って生きる忍者の悲哀をハードボイルドに徹して描いていて面白かった。
ライバルの五平との対比も良い。片や忍びとして自由に生きて、片や京都所司代に士官し立身出世を狙う。両者の対決の果てに待っていたものはなんとも世知辛く無常が漂っていた。
秀吉を殺さない結末になるのは分かりきっているため、何故そう選択するのか気になった。標的の姿を見てバカバカしくなったと云う理由、納得である。復讐の虚しさが切ない。
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