劇場公開日 1977年10月8日

「興醒めするところがあったが、優作さんはやっぱり素晴らしかった」人間の証明 pekeさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 興醒めするところがあったが、優作さんはやっぱり素晴らしかった

2025年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2022年、「角川映画祭」にて鑑賞。

僕が小学校のころ、話題になった本作。「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」というセリフと、ジョー山中の主題歌はずいぶん流行りました。
♫ ママー、ドゥー ユー リメンバ~ ちゃららーらら~ ちゃーらららぁ~、と映画を観ていない僕らもよく歌ったものです。

そんな、昭和という時代を象徴するような作品をこの映画祭でようやく鑑賞することができました。

戦後の混乱が生んだ悲劇、「反戦」のメッセージが込められた作品だと受け取りましたが、安易な偶然を用いたストーリー展開や、わざとらしさを感じる演出もあり、興醒めするところがあった。

でも、松田優作は素晴らしかった。やっぱり並の役者ではないですね。これは松田優作を観るための映画だと言いたいくらいです(それから北林谷栄さんがよかった。うまいなぁ)。

豪華かつ多彩なキャスト――鶴田浩二、ミフネ、ハナ肇、バンジュン、峰岸徹、ジャネット八田、鈴木ヒロミツなどなど、昭和を代表する名優や、懐かしの役者たちにスクリーンで再会できたことはうれしかったけれど、正直いって映画作品としての質はそれほど高くはないと僕は感じました。

peke
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