「時代の違い」人間の証明 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
時代の違い
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アメリカでおっさんが当たり屋をやって金を稼ぎ、息子を日本へ行かせた。
ところがこの息子が日本で刺されて死亡。
ある女性デザイナーが大金持ちと結婚して大成功を収めていたが、
その息子がひき逃げをし、それを知ったデザイナーはアメリカへ逃がす。
優作刑事が一連の事件を調べる中、色んな事がわかった。
このデザイナーは戦後の混乱の中米兵にレイプされた過去があり、
それによって生まれたのが冒頭のアメリカ人だった。
また米兵から助けようとして殺されたのが優作の父という奇遇ぶり。
あとこのへんはようわからんが、レイプした側の1人が刑事になってて、
今回アメリカで優作のサポートをするいう、これまた奇遇だった。
この刑事は結局日本人びいきと勘違いされ、スラム街で少年に殺される。
結局アメリカ人を殺したのは母であるデザイナーだった。
今出て来られたら色んな意味でみんなが困るためというもの。
そして最後は結局自分自身も自殺してしまった。
日本人の息子の方も、上記のアメリカ人刑事に殺された。
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いやしかし、時代の違いを感じたわ。古い。
よく思うことやが、この当時の刑事は、何様やねんってくらい偉そう。
お前ら、市民の税金で飯が食えてるんやでって言いたくなるわな(場)
しかも最後は、デザイナーを崖に追い詰めて、逮捕しようとした。
デザイナーは2人の息子を含め全てを失っており、自殺するのは明白。
しかし同僚の刑事を優作が制止、自殺させてあげたのだった・・・
ってオイ!、今の時代じゃそんな美学は通用せんけどね。
あとTVニュースで露木茂が原稿を読み上げている横に電話があり、
視聴者からそこに電話で情報が寄せられるというシーンがあった。
生放送でそれに露木が出るという、現代じゃまずあり得ん絵やな。
ってか、ホンマに当時はこういう形式の報道番組があったのかな?
あと致命的なミスに気がついてしまった。
ひき逃げされた娘の父親が「娘が昨日から帰宅してない」ことが心配で、
娘が勤めている店に言って事情を聞くシーン。
この時点では父も店の人も、まだ娘が死んでる事は知らないはず。
なのに店の人らの言い方が「彼女は真面目な子だったから云々・・・」
って、もう過去の人の話なっとるやん!おかしいやろ(場)