劇場公開日 1956年12月26日

「米巡洋艦インディアナポリスを撃沈した、イ58の乗組員の行動や会話の映画」人間魚雷出撃す KEOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0米巡洋艦インディアナポリスを撃沈した、イ58の乗組員の行動や会話の映画

2021年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1.潜水艦の中を見ると → 狭さ、雰囲気、用語が懐かしい
2.楽しい映画ではない
3.80分の出撃は、少し泣ける

4.インディアナポリスの説明=乗員1199名
 ①1945.7.26、原爆をテニアン島へ運んだ→後日、広島・長崎投下
 ②1945.7.30、深夜00:30頃、イ58の魚雷により沈没
 ③極秘任務の為、護衛の駆逐艦なし → 沈没も発見も遅れた
 ④救命ボート13隻=ボートに乗れない乗員は、淵に掴まる
 ⑤約5日間の漂流中、体力消耗や、鮫の襲撃で死者が発生
 ⑥生存者は、当初、約900名いた → 8/2=哨戒機が初めて発見
 ⑦その後も救出作業継続し、救出完了時の生存者は316名
 ⑧「米海軍最悪の惨劇」と、表現されることもある

5.マクベイ艦長の説明
 ①1945.12月、マクベイ艦長は、
   「ジグザグ航行しなかった」ので軍法会議 → 有罪
 ②米軍は、大戦中、約700隻の艦艇を失ったが、
   撃沈されて軍法会議は、マクベイ艦長のみ
 ③判決後、海軍長官へ寛大な処置の嘆願があり、長官は承認
 ④1946.2.23、ニミッツ作戦部長により判決撤回、艦長は、無罪となる
 ⑤艦長は、遺族からの非難等が続いた為、1968.11.6拳銃自殺
 ⑥1990年代後半から、マクベイ艦長の名誉回復活動が始まった
 ⑦攻撃したイ58の橋本艦長も、名誉回復活動に参加
 ⑧1999.11月、橋本艦長が米議員に嘆願文書を送る
 ⑨米議会で、マクベイ艦長の汚名返上の決議採択
 ⑩2000.10.30、クリントン大統領が署名
   → マクベイ艦長の名誉回復
 ⑪なお、橋本艦長は、(大統領署名の5日前)2000.10.25死亡

KEO