劇場公開日 1965年5月26日

「UNO!」日本列島 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0UNO!

2023年8月5日
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鑑賞方法:映画館

原作は「小説〜」と銘打っているので、どこまで現実の事件に基づいているのかは定かでないが、いくらなんでも人が殺されすぎと思う。個々の事件の捜査はないがしろにされ、関係者がどんどん死んでいく。さすがに実際には大問題にならなければおかしいと思う。芦川いづみ扮する女性は、父親と目される人物が殺されても、遺体を確かめにも行かない。
ポリティカル・サスペンスとしては、追及過程の描写の歯切れが悪い。コスタ=ガヴラスの「Z」のような成果を期待してしまうのだが。
当時50代の宇野重吉がほぼ出づっぱりの力演。寺尾聰は既に父親の没年を越えた。宇野重吉は「金環蝕」での老獪な政商が印象的だった。

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梨剥く侍