日本橋のレビュー・感想・評価
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柳永二郎さんの演技がコミカルながら狂気を孕む
芸者の淡島千景さんが主役、そのライバル的存在が山本富士子さん。山本さんはとっても色気があって素敵です。
淡島さんの妹分の若尾文子さんの出番は少なくて、魅力も生かされていない感じがしました。
淡島さんの客で北海道の網元を演じる柳永二郎さんの演技がコミカルながら狂気を孕んでいて良かった。
全編を通して淡島さんと山本さんの鞘当ては凄まじいのだけれど、お話し全体としては淡々としていて、あまり面白さを感じられませんでした。
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三女優の美
山本富士子さんを観たくて観ました!これまで観た中のマイ・ベスト・富士子ちゃんは小津監督の「彼岸花」(58)ですが、まだ観てない作品が山ほどあるので、もっと好きな作品に出逢えることを楽しみにしています。今作、物語は何ともいえないもので、共感したり感動したりということはあまりなかったのですが、雰囲気がとてもすばらしい。時代背景がはっきりわかりませんが、泉鏡花の原作が書かれたのは大正3年(1914)ということです。人々の苦悩は、時代は変われど現代に通ずるように思えますが、一方で当時の日本人の生き様や男と女の関係は隔世の観があり、そこが見所でした。山本富士子さん扮する清葉は、芯が強く聡明でいておしとやか、彼女にぴったりでした。淡島千景さん、若尾文子さんもそれぞれに適役で、いずれも日本の美を極めて感じさせられました。
淡島千景に★★★★★
淡島千景が美しい
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