「帝国の御葬式までの一日。」日本のいちばん長い日(1967) bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
帝国の御葬式までの一日。
午前10時の映画祭で、30年振りくらいに見た。昔とは印象が違う。
当時は「戦争がー陸軍がー天皇制がー」で終わり。ちなみに天皇制と言う制度は有りませんので「象徴天皇」が現憲法下での正しい呼び方です。それは置いといて。
「自分は正しい。間違っていないから、こんな手段もしょうがない。何をしても許される」。そんな若い陸軍将校が悲しくて滑稽で。手段は間違えちゃダメ。今は特に。
「開戦する前に未だ出来る事はあったよ」とか「ミッドウェー前に手仕舞いしてれば」とか「せめてヨーロッパ戦線参戦前に」とか。今は、後付けの感想がボロボロ出て来るけれど。
突き詰めて言うと「政治力」、対内外の。それ以外に戦争を回避する道は無い。感情論、心情に流されず。左の人も右の人も。火の粉を振り払う安全保障戦略の邪魔するのだけは止めてください、って言いたい。
今、見る価値はあると思う。
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しゅうへいさんのコメント
2019年7月3日
コメントありがとうございます。
4Kでご覧になられたんですね! 羨ましいです…(笑)
こういうときに限って仕事の忙しさを呪いたくなります(笑)
仰る通り、多くの人に観て欲しい名作中の名作だと思います。
周辺情勢がきな臭い今の時期は特に…。