「終戦のための息詰まる机上の戦争。」日本のいちばん長い日(1967) シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
終戦のための息詰まる机上の戦争。
『会議映画』と言うジャンルがあったら、間違いなくトップランク。現場から突き上げを食らって会議のメンバーの意見がまとまらず、最後は天皇に判断を仰ぐと言う体たらくは、ある意味日本人の国民性が出ていて面白いです。会議が静なら、近衛師団の反乱計画は動と言う感じで、終戦によって行き場がなくなってタガが外れた人間のギラギラしたエネルギーを強烈に描いているのが、岡本喜八らしいところですね。
最近リメイクされた作品はピントがずれていて、この作品の足元にも及ばず。
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