「海戦よりも青春群像にフォーカス!」日本海大海戦 海ゆかば しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
海戦よりも青春群像にフォーカス!
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東映戦争映画三部作第3作。
Huluで鑑賞。
日露戦争の勝敗を決定づけた日本海海戦を、戦艦三笠に乗艦していた軍楽隊の青年の視点で描いた青春群像劇。
クレジットの先頭には三船敏郎の名前がありましたが、実質的な主役は沖田浩之演じる軍楽隊員でした。
同じ内容を扱った東宝特撮映画「日本海大海戦」との差別化を図るためか、日露戦争の過程よりも、戦争に翻弄される若者たちのドラマに重点を置いた作風でした。
若手キャストが初々しい演技を披露していました。全員の芝居に若気の至りのような勢いがあり、とても微笑ましかったです。でもやはり、全体的な拙さは如何ともし難く…。
東宝映画の「日本海大海戦」でも東郷平八郎を演じていた三船敏郎は、殆どメインストーリーには関わって来ませんでしたが、大物俳優らしくズシッと構えて、若い役者の多い物語をその存在感で引き締めているように思いました。
クライマックスの海戦シーンでは、予算の関係で戦艦のミニチュアの数を揃えられなかったのか、有名な"東郷ターン"がやや分かりづらかったですが、"爆破の中野"の異名を取る中野昭慶特技監督なだけあって、爆発シーンの迫力が凄まじく、本編と相まってめちゃくちゃ手に汗握りました。
でも、「二百三高地」の出来映えには及ばずの感…。
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