ニッポン珍商売
劇場公開日:1963年8月28日
解説
「二人で胸を張れ」の富田義朗と小林久三が共同で脚本を執筆、「二人で胸を張れ」の酒井欣也が監督した喜劇。撮影もコンビの小原治夫。
1963年製作/87分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1963年8月28日
ストーリー
やがてやって来るオリンピックを前に、一獲千金を夢みて、人の心は躍る。そんな日本にアメリカの大富豪でマーカット食品会社の御曹司チャールス・マーカットが秘書のケニーを連れてやって来た。彼はニッポンに三億ドルの資本投資を目的に調査旅行に来たのだった。スキヤキ屋“フジヤマ”に行ったチャールスは「スキヤキと芸者を呉れ」といってあわてさす。スキヤキ屋の長男でガイドの一郎が帰って来て、チャールスの身元を知った。“フジヤマ”は大騒ぎだ。良造のグッドアイディアのインスタント・スキヤキがまず第一番のアイディアとなった。翌日美人ガイドはる子の案内で憧れの芸者屋にいった。そこで会社社長を知った。彼もパテント譲補の侯補者である。キャバレー“アフリカ”に行ったチャールスはキャバレー業者のピンク攻勢に合いこの人も一枚加わって来た。一方名古屋で珍商売で大繁昌の中川兼作も早速良造に頼んで強引に割り込み一員と成った。チャールスは秘書ケニーが接しているのも知らず、名古屋、大阪、奈良、京都へと旅を続けた。大阪では示談屋まさるが売り出し中であった。彼には美智子といういとしのダーリンがいた。五百万円貯まるまで結婚はおあずけという事になっていた。だが日本一の良い男と自称するまさるにピンク攻勢は、日夜ひんぱんをきわめた。有田恵美につきまとうドンゴロスの松を恵美から別れさすため相談をうけたまさるは、狂暴を売り物のドンゴロスの松との決闘を目くろんでいたのだが……。販売権を狙う、良造、兼作、本田、三津田、まさるのメンメン。珍商売史上最高最大の決闘の時機は、刻一刻と迫ってくるのだった。