虹をつかむ男のレビュー・感想・評価
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満男と浜ちゃんと寅さん
就職に失敗し葛飾柴又を出て旅に出た平山売は、徳島の小さい映画館オデオン座で働くことに。経営する白銀活男、映写技師の常さんや喫茶店の八重子さんら、周囲の人々となじんでいく。活男は、八重子にほのかな想いを抱いているが。
西田敏行の追悼放送で観賞。作品自体は、渥美清の追悼でした。様々な映画の話が挿入され、これは好きな映画を語る監督冥利に尽きるな、と感じました。「ニューシネマパラダイス」はまたいつか観よう。いろいろな作品を情感たっぷりに語る、「活ちゃんの話のほうがよっぽど」面白いというのは分かる気がします。常さんの横で、田中邦衛のものまねをする活ちゃんが笑えます。最後に新しく採用された新人役が上島竜平で、当時であれば西田敏行と似てるからと笑えますが、今見ると泣けてくる。
田中裕子がミスキャスト。残念。
寅さんロスで急遽製作された
徳島県脇町でロケを行い、芝居小屋を復活して地域は凄く盛り上がった。
映画に対する愛情感じるパロディとかそこかしこにあるが、何せ急拵えである。
物語はどこかで見たようなエピソードが多く、感動は少ない。
無料で映画会をやった話は高知県の映画屋さんのエピソードらしい。
「風の谷のナウシカ」を作中で流していたので驚いた。
映写機も1台で映してるから''流し込み''で上映してるのかと思ったがそんな描写がなかった。
芝居小屋兼映画館があっちこっちで潰れていたのを文化財として保護したり活用する機会にはなったと思う。
ラストの合成による寅さん登場もあるが、それだけで価値が上がるわけもない。
撮影に来ていた西田敏行の評判が脇町で悪かったのが印象深い(笑)
話よりも登場人物の存在感でみられる
総合75点 ( ストーリー:65点|キャスト:80点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
「ニューシネマ・パラダイス」と「男はつらいよ」を組み合わせたような、映画愛を語る人情劇。映画の良さを作品の中に含ませ伝えるというよりも、映画の良さを劇中で主人公に語らせるというずいぶん直接的な演出をしながら、そこに人間関係のことをもってくる。話としてはそれなりだったけれども、映画のことで頭がいっぱいの映画馬鹿を演じる西田敏行と、彼との大人の恋の相手役の田中裕子とはじめとする彼らをとりまく出演者の存在感と演技が良くて、だんだんと共感して引き込まれた。
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