「オデオン・シネマ・パラダイス」虹をつかむ男 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
オデオン・シネマ・パラダイス
"虹をつかむ男" シリーズ第1作。
Huluで鑑賞。
「男はつらいよ」シリーズが終了したことによる寅さんロスの声に応え、渥美清への追憶映画として製作されました。
多くの名作が引用され、映画への愛が詰まった内容に胸が熱くなり、映画の素晴らしさ再確認し一層好きになりました。
基本的なストーリーは「男はつらいよ」スタイルを踏襲。主人公の映画館主・白銀活男(通称・カッちゃん)がマドンナに惚れて奮闘するも、結局最後には失恋してしまう。
カッちゃんと亮が別れの前に一緒に観た映画が「男はつらいよ」シリーズ1作目でした。お馴染みの音楽が流れ、カッちゃんは主題歌を口ずさむ。一緒に笑い、涙を流す。エンディングには「男はつらいよ」の主題歌が流れ、カッちゃんたちが車で通り過ぎたバス停には、バスを待つ四角い顔の男が…
全体的な面白さは残念ながら「男はつらいよ」シリーズには及ばずの感がありました。どれだけ寅さん(渥美清)の存在が偉大だったかを再確認するための作品に思えました。
※修正(2023/12/19)
近大さんへ。
コメントありがとうございます。
幻の第49作、並びに第50作…確かに観たかったですよねぇ…。最終作となったはずの第50作では、シリーズの中期辺りから構想されていたという寅さんの最期が描かれる予定だったとのこと…。その最期も寅さんらしいというか、実にほのぼのとして寅さんの人柄が偲ばれるラストだなと思いました。
本作のマドンナ・田中裕子、主演の西田敏行は、そのまま幻となった寅さん49作目『寅次郎恋へんろ』のマドンナとゲストだったそうです。
ちなみにその49作目はタイトル通り四国お遍路周りを題材にし、前作で晴れて結ばれた満男と泉の結婚も描かれる予定だったらしいです。
見たかったですね。