「『からかい上手の高木さん』から70年前の小豆島」二十四の瞳(1954) La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
『からかい上手の高木さん』から70年前の小豆島
本作はこれまでも何度か観ているのに、歳のせいか今回は冒頭で子供らが歌う「仰げば尊し」のコーラスだけで早くもウルウル来てしまいました。汽車汽車シュッポシュッポと桜並木の下を駆けて行く子供らの可愛い姿を観てはウルウル、怪我をした大石先生のお見舞の為に長い道のりを歩く子供らの健気な姿にウルウル、食堂で奉公するまっちゃんの身の上が哀れでウルウル、そして、戦争で盲目となったソンキが、みんなの名を呼びながら記念写真を指差すラストシーンではもうボロボロです。
本作では多くの人が次々死んで行くのですが、それをクドクド語らず、あっさり描き切った事が却って哀切さを増しました。
小豆島と映画と言えば、今の若い人には「からかい上手の高木さん」なのでしょうが、どうか大石先生を忘れないで欲しいです。
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