劇場公開日 1989年6月17日

226のレビュー・感想・評価

全23件中、21~23件目を表示

2.5アップと回想

2015年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

悲しい

知的

こういう現代史もの、特に日本の現代史ものって、映画としてどう観るかってことに迷いが生じるんですよね。ある程度、この事件についての予備知識があり、それに対する自分の思いもあるので、その思いが作品としての評価に影響してしまう感じがするっていうかですね。
なので、そういう事前の思いを度外視して、純粋に映画として観たとしたら、えー、印象に残ったのは、そう、アップと回想でした・・・
青年将校たちのアップ、そしてそれに続く彼らの回想シーン。なんかこの手法が乱発されていて、どうにも興をそがれる感じがありましたかね。もっと、たとえば、ただ窓際にぽつねんと立たせておくとか、そういうので、彼らの寂寥感とかは表現できたと思うんですよね。丁寧にそれぞれの回想シーンをインサートされるんで、なんか逆に悲しくないっていう感じがしましたよ。
彼らの人間的なところを強調したいっていうことなんだと思うんですけど、私はもっと彼らの狂気を垣間見たかった気がしますね。興奮と熱情と虚脱と寂寥と、それらがない交ぜになった狂気が十分に映っているって感じが・・なかったですよ。

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Charlie

3.0ワレ狂カ愚カ知ラズ、一路ツイニ奔騰スルノミ。

2014年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

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shimo

2.5彼らはなぜ決起したのか

2013年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

悲しい

単純

総合50点 ( ストーリー:45点|キャスト:65点|演出:45点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )

 何故このような行動をとったのかもろくに背景の描写がないまま、いきなり将兵の決起があって襲撃が始まる。彼らが何者なのか・どういう思想をもっているのか・どのような対立構造があるのかも説明がない。教科書にも載る有名事件だから視聴者もある程度の知識はあるのだろうが、歴史とは別にこの映画がどういう立場で彼らを見て描いているのかくらいのことははっきりさせてほしいものだ。
 襲撃の場面が襲撃場所ごとに一つ一つ描かれるが、そのわりに演出も古くて迫力がない。歴史的事件として掘り出していくのでもなく、決起した隊員たちを場面場面でわざわざ家族も登場させてたっぷりと時間をかけて悲哀を強調して描いていくことが主軸のようだが、何の脈絡もなく突然長々と登場する家族の姿にわざとらしくてひいてしまう。戦前の日本を震撼させたこの事件をとりあげておいて、失敗した隊員たちの儚さと残された家族というお涙頂戴的なことにしかならないというのはなんとも矮小。それも決起の理由をろくに描かないから彼らがただの混乱をもたらす反乱軍にしか見えなくて、だからろくに同情する気にもならないんだな。

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Cape God
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