「圧倒的な生」楢山節考 chaiさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な生
昔に見た時にはとても悲惨な映画だと思ってました。年を重ね今の自分が見直したところ、昔とは違う思いが沸き起こりました。
姥捨山伝説を題材にした映画。この映画に描かれているのは命の連鎖、生そして性をありのまま描くこと。
人の思い、残酷さ。残酷。これは残酷なのだろうか…
自然の中の一部その中で生きるものは人に限らず全ての生きとし生けるものは同じなのではないだろうか、命をつなぎ生み出し、生き、年をとり死んでいく。
ラストは悲しさと言うよりも荘厳で美しささえ感じられる。
緒形拳、坂本スミ子の演技は圧倒的。死を迎える時に雪が降る。素晴らしい作品だ。
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