「素晴らしかった」流れる どんぐりさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
見るのは何十年ぶりかの2回目だが、1回見ただけでは全く理解が及んでいなかったことがわかった。3回目はもっと楽しめるのが間違いなく、すぐにでも再見したい気持ちになった。全体としては残酷に滅びゆく様子を見せられているのだが、そこで生きる人物や生活の風俗、その魅力に釘付けになってしまう。山田五十鈴は撮影時に40歳前後だそうだが、凄すぎる。とにかく女優陣が皆素晴らしすぎるし、古臭い演出も全くない、こんなに非のうちどころがない映画ってあるんだろうか。
脚本で見る日本映画史、というテーマで上映後に解説が付く、というお得な企画だった。現役トップのプロの目線による指摘が、脚本構成の妙からディテールの面白さまで広範囲に及び、とてもわかりやすく的を得ていて、感動が何倍にも増幅された。
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