劇場公開日 1956年11月20日

流れるのレビュー・感想・評価

全14件を表示

0.5学級委員長が見る映画

2023年12月16日
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何と言うか・・文芸的というか 文学的というか・・。大衆芸術ではないですね、これは。同じテーマを語るにしてもバイオレンスとかエロとかコメディとか、そういうもんで見せてくれないと。私などにはついていけません。
・・ というか ぶっちゃけ書いちゃいましょう。 ネタバレ注意。
「 私はプライドが高くてできないから、あなた体を売ってお金借りてきなさいよ 」って母親が娘にプレッシャーをかけるシーンがある。はっきり言わず仄めかす言葉でね。 同じような暗黙な言葉を使ったエロティックなシーンが 鰯雲の中にもあった。その時は グッと来たんだけど似たようなことを別の映画でもう1回されるとシラけるね。ダメだこれっ、てなるんだよ。こういう下品なエセ芸術映画なんか見てたまるかっていう気分になった。俺はもう成瀬作品は見ないね。
ついでにカメラのことを言うと ほとんどのシーンを中望遠レンズで撮っている。そうすると なんとなく芸術 っぽい絵ができるんだよね。いかにもエセ芸術家がやりそうなことだわ。

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タンバラライ

5.0素晴らしかった

2023年5月21日
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鑑賞方法:映画館

見るのは何十年ぶりかの2回目だが、1回見ただけでは全く理解が及んでいなかったことがわかった。3回目はもっと楽しめるのが間違いなく、すぐにでも再見したい気持ちになった。全体としては残酷に滅びゆく様子を見せられているのだが、そこで生きる人物や生活の風俗、その魅力に釘付けになってしまう。山田五十鈴は撮影時に40歳前後だそうだが、凄すぎる。とにかく女優陣が皆素晴らしすぎるし、古臭い演出も全くない、こんなに非のうちどころがない映画ってあるんだろうか。
脚本で見る日本映画史、というテーマで上映後に解説が付く、というお得な企画だった。現役トップのプロの目線による指摘が、脚本構成の妙からディテールの面白さまで広範囲に及び、とてもわかりやすく的を得ていて、感動が何倍にも増幅された。

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どんぐり

5.01.2倍速の田中絹代

2023年3月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

1956年。成瀬巳喜男監督。柳橋(と思われる)花街にある格式は高いが台所事情は苦しい芸者置屋。女中としてやってきた中年女性はそこで、時代の変化で芸者文化がすたれていく中で個性豊かな芸者たちの生き様を目撃する、という話。幸田文ですから原作は申し分なし。
芸は一流だが生活力のない女将を艶っぽく演じる山田五十鈴、律儀で仕事ができる女中をせかせかと演じる田中絹代、芸者の家に育ちながら生真面で母を思う娘を頑なに演じる高峰秀子、売れ残ることが多い年増芸者ですれっからし気味に演じる杉村春子、女将の妹で芸者でもなく仕事もせず、娘を連れて転がり込んでいる女をなよなよと演じる中北千枝子、そして女将の姉弟子で引退して今はその界隈を仕切っている女を貫禄たっぷりに演じる栗島すみ子。とりあえず挙げてみただけでこれだけのすばらしい役者とキャラクターの女性たちがいる。「女性映画の成瀬」といえばこの作品。岡田茉莉子や宮口精二もただいるだけではない存在感を発している。それぞれにキャラは濃いが通り一遍のわかりやすさがなく、揺れ動いているのがすばらしい。
田中絹代だけ1.2倍速くらいで動き回っている。常にせかせかしていて、なぜこんなに腰が低いのか謎だが、それが体に染みついている。窓際に立つのは高峰秀子。家で余計者として過ごしながらなんとかして母を助けたい強い思いを持て余しているので、どうしても窓(常に開け放たれている)の外を見て呆然としまう。または必死にミシンを踏んでしまう。むなしさの自覚が切ない。売れない芸者の杉村春子も切ない。男に逃げられて泥酔し、女将に言いたい放題の悪態をつきながらしばらくすると帰ってくる。そうするしかない寄る辺ない境遇。などなど。

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文字読み

4.0女中さん(田中絹代)が見た、芸者さんと置き屋の人々。

2022年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作者の幸田文が、父親幸田露伴の死後、住み込みで女中として働いた芸者置き屋。
その体験から、華やかそうに見える花柳界と凋落する芸者置き屋の人々を、
暖かく見守る女中の春(田中絹代)の視点で描いている。

幸田文はその女中奉公で健康を損ないたった2ヶ月で仕事を終えた。
春の働きぶりを見ると、健康を損ねるのも納得である。
(経験上、骨惜しみせずに働く家政婦さんは、数ヶ月で倒れる。雑巾掛けを撫ぜるように、するベテランは、チカラを抜かねば続かぬ仕事とわきまえているのだ)

作者の分身である女中の春は、とても美しく聡明。魅力的に見える。
この映画は芸者置き屋が主役の筈なのに、実質的主役は女中の田中絹代である。

ザッと出演者の出演時の実年齢を書いてみます。
まず監督の成瀬巳喜男(41歳)
田中絹代(46歳)
山田五十鈴(39歳)
高峰秀子(32歳・・・7歳年上の山田五十鈴が母親役である)
岡田茉莉子(23歳)
杉村春子(40歳)
賀原夏子(35歳)
栗原すみ子(52歳)
男性陣は、
加藤大介(45歳)
宮口精二(43歳)
中谷昇(27歳)
中村伸郎(48歳)
それにしても皆さん、大人っぽいと言うか、老けている。

置き屋のママ的山田五十鈴には才覚がなくて、好きな男に金を巻き上げられて借金を
作り、家も抵当に入っている。
芸妓に仕込むべきひとり娘(高峰秀子)は見るからに愛想が悪く、芸妓に出たが、
勤まらずに借金だけ残った。

「つたの屋」の芸者はどの芸妓も年下の男に入れ上げていたり、
容貌が地味で年も食った杉村春子など、一本の働きの出来ぬ生涯ヘルプ(?なんて言うか知らないけど、)の半人前芸者だ。

という塩梅の映画です。
勝ち組は、賀原夏子と栗林すみ子。
山田五十鈴の実姉の賀原夏子は高利貸しで、妹に金を貸しても利息をチャアんと取るのだった。初めて観たが栗原すみ子の貫禄に驚く。
ラストで遂に「つたの屋」は資金繰りに困り家屋と土地を売ることになる。
何故か晴々とする女将や娘や芸者たち。

どこか「戦いすんで日が暮れて」
そんな爽快感で、私も心が軽くなるのだった。

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琥珀糖

3.0女性だらけ

2022年2月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

萌える

ストーリー:賃金問題を残したまま芸者の置き屋からまた一人芸者が辞めていった。置き屋自体、借金の抵当に入っている状態だったので、はいそうですかと給金を渡す訳にはいかなかった。職安から紹介された一人の女中を雇うことになったが、気が利く働き者だった。

さぞかし原作は面白かろう。
江戸と東京の両方を味わえるような作りが面白く感じられた。
人権という言葉が急に出現し、伝統の世界と言えどここは東京なんだなと思い知らされる。
出演者はほぼ女性ばかりで進んでいくのだが、だからこそ現代においてもなお男性優位で社会が回っていることをあぶり出している。

今週の気付いた事:昔の人は猫の首根っこを掴んで投げたっけ

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ほとはら

4.0出演者が豪華 → 誰が主演か、助演か、判らない位

2021年4月15日
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鑑賞方法:DVD/BD

あらすじと感想
1.主役の田中絹代は女中の役 → 「家政婦は見た」の元祖みたいな映画
2.映画の内容は、
  ①置き屋の日常生活
  ②苦労話
  ③見合い話
  ④芸妓がパワハラにより退職し、その伯父が強請に来た
  ⑤置き屋を売却する話、等
3.大きな事件や事故がなく、心が躍る場面は少ない → 粛々と日時が流れる
  → 基本的に会話が多い
4.実姉だけでなく、先輩や年長者も「お姐さん」と呼ぶので、人間関係が判り辛い
  → 中年女が多くて、似たような着物姿が多い → 顔も覚え辛い
5.杉村春子(芸妓)、賀原夏子(おとよ)、栗島すみ子(女将)の演技は、さすがベテラン
  → 田中絹代や山田五十鈴は、まあまあ
  → 高峰秀子や岡田茉莉子は、1歩足りないかな
6.映画は、案外良かった

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KEO

5.0芸者の生きざま

2020年5月17日
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オールスター女優の競演が 変に総花的にならず上手くいった
置き屋の主人つた奴(山田)を軸に 玄人と素人の対比、そこに出入りする人々を描いている

女達がぶつかる中で 男に捨てられ魂が抜けたような、だらしない米子(中北)の空気感が面白かった
(つた奴の妹とは思えない)

その矜持も男運の悪さも才覚のなさも 金策の邪魔になり家屋を手離すことになる つた奴の年増の色香と悲哀が美しい

また、その日暮らしで年下の男に捨てられた 通いの芸者染香(杉村)
彼女の所作が素晴らしい
この二人が その欠点を含め芸者らしく 魅力的だった

着物の着付の場面(岡田/山田)は華やぐ
衣装考証は岩田専太郎

料亭経営等に才覚を示し、したたかなお浜(栗原すみ子 迫力)が怖いが、彼女にはもはや芸者の心が無いこともわかる

ラストのつた奴と染香の三味線での〈神田祭〉には 女中(田中)と共に消えゆく花柳界に思いをはせることになる

女同士のちょっと意地悪な本音も 面白かったです

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jarinkochie

4.5日本最初のフェミニスト映画と言うと言い過ぎでしょうか?

2020年1月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

流れる
東京柳橋の隅田川
その川の流れが冒頭とラストシーンに写されます
それを時の流れに凝らしてあります

戦後花柳界が消え去っていこうとすることを
つたの屋の女性たちもまた時の流れにさらされていくさまをも指し示している題名です

そしてまた、どの登場人物の女性達も、男にはつなぎ留められてはいません
男に愛を求めてはいても、彼女なりの考えのまま、流れて生きていくのです
例外は栗島すみ子が演じるお浜ねえさんだけです

杉村春子の演じる染香は高峰秀子が演じる勝代に言い返します
女は男はいらないてホントですか?!と

そんな訳はないと断言していますが、染香の旧来の女性の価値観が、勝代の新しい女性の価値観に押し流されていくシーンでもありました

田中絹代が演じる女中の梨花の目を通して、物語は進行します
彼女は主人と子供を相次いで亡くして、否応なく新しい女性の価値観で働かざるを得ないのですが、それは元から彼女の望みのようでもあります
そもそも彼女は言葉遣い、立ち振る舞い、気働きから推察して、育ちも良く高い教育を受けた女性のようです

お浜から、新しい店を任せたいといわれて彼女は不安を口実に断りますが、本当はお浜が象徴する女を武器にしてでも生きて行くことも必要な運命を嫌ったようです

しかし結局は、このつたの屋の女達の流れる様を見て、このまま流れに身をまかせるのでは駄目だ、結局納骨を口実に田舎に帰り、親戚を頼って誰かの庇護をもとめざるを得ないだろうとも諦めたようです

女性が独りで生きていくこと
それを流れると表現しているのだと思いました
どのような考え方で生きていくのか
それもまた時の流れで変わっていくのでしょう

子供達、仕込みさんと呼ばれる芸者の養成の光景は、その流れの中で女が溺れず生きて行く為の水泳教室のようでもありました

そのように捉えて観ると、本作は60年も昔の特殊な世界の話ではなく、30代、40代の未婚の女性が当たり前になった現代にこそ観るべき価値と意味が在るように思えます

日本最初のフェミニスト映画と言うと言い過ぎでしょうか?

三大スター女優共演
田中絹代 47歳 劇中では45歳の設定
山田五十鈴 39歳
高峰秀子 32歳

脇を固める二大女優
杉村春子 50歳
岡田茉莉子 23歳

駄目押しの抑えに
栗島すみ子 54歳

強烈な名演合戦で酔いしれました
特に栗島すみ子の迫力には恐れ入りました
流石、日本最初の映画女優のスターです
彼女が登場するシーンの締まり具合は半端では有りません

田中絹代ファンなので、彼女の上品な言葉遣いにはきゅんきゅんしました
言いにくいからお春さんにしとくと言われて、
いかようにも呼びになられまして、と笑顔で返すシーンは特に萌えました

柳橋は総武線浅草橋駅の辺りです
かって柳橋は、芳町、新橋、赤坂、神楽坂、浅草に並んで六花街の一つに数えられ、柳橋芸者のほうが新橋より格上とされていたそうです
つまり東京一の花街です
そこがもっとも早く消滅してしまったのですから、時の流れは非情なものです

東京一の花街柳橋が消滅したのは、劇中にも登場する隅田川の低い堤防が、伊勢湾台風での名古屋の大水害を受け危険とされ、景観を台無しにする背の高い通称カミソリ堤防が急速に作られたのも原因の一つとのことです
伊勢湾台風は本作の3年後1959年のことです
でも、これが無かったら2019年のような大型台風の時には、二子玉川以上の水害がここで起こっていたでしょう

今では微かに料理屋の跡が一二軒残るのみです
神田川と隅田川の合流部分に架かっているのが、劇中にも登場するアーチ鉄橋の柳橋です
橋のたもとに柳の木もあります

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あき240

5.0これは各女性の描き分けが見事で見応えあり。

2019年12月18日
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鑑賞方法:映画館

これは各女性の描き分けが見事で見応えあり。

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Mr. Planty

4.0タイトルなし

2019年5月23日
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女を描かせるとやはり成瀬巳喜男。そして杉村春子の上手さ!

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もーさん

3.5幸田文の視線

2019年3月17日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

昭和30年代の芸者さんの世界は描かれたように厳しい状況だったと思います。田中絹代演じる女中さんは有能で優しいけれど、彼女の眼差しはそのまま原作者の幸田文の芸者の世界に対する批判的な視線で、それが最後まで気になって仕方なかった。素晴らしい女優が山ほど出演で期待値大きかっただけに、純粋には楽しめなかったです。

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talisman

3.0豪華女優陣とかわいい猫❣️ 目はハートで演技も感心したりだけど、内...

2017年2月28日
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豪華女優陣とかわいい猫❣️
目はハートで演技も感心したりだけど、内容が物足りない感じ。

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とらこ

2.03大女優+ビッグ1

2015年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

山田五十鈴、田中絹代、杉村春子という製作当時を代表する大女優の競演と、彼女たちの先達である栗島すみ子の特別出演ということで、この時代の映画に興味のある者には見逃せない作品。

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佐分 利信

4.5女優達の演技合戦を観る喜びに、成瀬巳喜男の演出力を堪能する幸福感。

2015年4月9日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

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松井の天井直撃ホームラン