トラック野郎 男一匹桃次郎のレビュー・感想・評価
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【お笑い、下ネタ、人情、恋愛物語テンコ盛り作品第6弾。夏目雅子さん映画本格出演作でもある。】
ー このシリーズも、6作まで観ていると完全に、安定期に入った気がする。
変わらずのおバカシーン(ふぐに当たる)から、下ネタ、”子連れ狼”(若山富三郎)の妻(浜木綿子)との仲直り、そして、トラック野郎たちの最初はおバカな遣り取りをしているが、最後は一致団結するする姿などが、今作でもキッチリと描かれている。
そして、随所、随所にワンカットだけカメオ出演する当時の人気スターたち。
だが、この作品は矢張り、夏目雅子さん映画本格出演作と言う点に尽きるであろう。
彼女が出るシーンだけ、違って見えるもんな。
そして、夏目さん演じる剣道の強いマサコのために免停、自分が免停ながらも、彼女を恋人の所に愛車”一番星号”に乗せて連れて行くシーンなどは、矢張りナカナカなのである。
それにしても、”一番星号”を追うパトカーを妨害するトラック野郎たちは、免許はく奪じゃないかな。クスクス。免停はツライよ!!(実感、コモッテマス!)-
鈴木則文監督による縦横無尽なギャグが満載で笑わせてくれる
小便を一升瓶に放尿しながら、トラックを運転中の桃次郎とジョナサン。前を行くのは若い女の子達。
てっきり抜けなくなるギャグが展開されるのか…と思いきや、歌丸&小円遊の黄金コンビが登場して笑いを取る。
お馴染みシリーズ第6弾。
今回の舞台は、九州の唐津と鹿児島。
唐津でヤクザに追われていた左とん平を助けた縁から、ドライブインで河豚をご馳走になる桃次郎とジョナサン。
桃次郎は肝を「美味しい!美味しい!」とパクつく。すると、やがて痺れが…。
死なないのが映画の映画たるゆえん(笑)
おまけに今回のマドンナ夏目雅子が登場。勿論桃次郎は一目惚れ(笑)
舞台は変わって東京へ。ジョナサンは、最近お気に入りの小料理屋の女将浜木綿子に入れあげるが、愛妻春川ますみと、松下家10人の子供達からつるし上げられる。(笑)
桃次郎の機転で何とか切り抜け、相も変わらずシリーズお馴染みの家族旅行へ(笑)。
ところで桃次郎。夏目雅子が剣道をやっているのを知るや…。
「僕は幼少の頃からやっています。」
「流派は円月殺法です。」
「毎朝のクリーニングは欠かしません。」
と宣言するも、ボゴボコにされて山隠れ。1ヶ月の修行で葉隠れを取得する(笑)
途中で《子連れ狼》のトラック野郎若山富三郎と知り合う。
夏目雅子が鹿児島に行くと知り、トラックで送ろうとすると、彼女は若山富三郎のトラックへ!
たちまちトラック勝負へ発展。
しかし、若山が彼女の義理の兄で、奥さんは幼い子供を残して消えた事実を知る。
さあ問題です。その奥さんとは一体誰でしょう…。
はい!正解です。
だって他に誰が居るんだよ(笑)
桜島の雄大な眺めに、有名な句を一句詠む夏目雅子。実は彼女には或る悩みを抱えているが、桃次郎勝手に勘違い。
彼女を尾行する場面で、テーマソングの音楽が『ピンク・パンサー』調になる音楽ギャグが楽しい。
彼女の為にも、若山の奥さんを探し出そうとする、桃次郎とジョナサン。
しかし無骨者の若山にはそれが気に入らない。
となると、当然の様にシリーズお馴染みの食堂での大喧嘩が勃発。
鈴木則文監督による縦横無尽なギャグが満載で笑わせてくれる。
やがて明らかになる真相。紆余曲折を経て幸せな家庭が戻る。
さあ!後は桃次郎の幸せ…勘違いがなければなぁ(泣)
ついでに清水健太郎の演技力が、もう少しまともだったらなぁ〜(苦笑)
クライマックスは、唐津から鹿児島までのパトカーとの勝負。
相も変わらずの崖崩れに、ミニチュアでの特撮。更には平地で追われているのに、カットが替わると山道だったり…と、シリーズファンにはお馴染みの光景(笑)
コメディリリーフとして、白バイ警官役で堺正章。餅の大食い大会でバッテン荒川等が登場。
いやいや、楽しかったなぁ〜。
そして、やっぱり夏目雅子が可愛かったぁ〜♪
映画は、面白くてなんぼ。
鈴木則文監督の振り切れ方と、それに応える俳優陣。
究極に馬鹿馬鹿しくて、底抜けに笑わせてくれる。
馬鹿で、惚れっぽくて、一本気。桃次郎、男も惚れるよ。
歌丸師匠は冒頭のみの出演ですが、ちゃんと落語の演目とリンクさせていて、そこだけでも脚本に感心しました。
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