「原作の雰囲気がうまく映像化されています」ドグラ・マグラ(1988) プンゲンストウヒさんの映画レビュー(感想・評価)
原作の雰囲気がうまく映像化されています
ドグラ・マグラの原作は何度読んでも、わかった気になってもよくわからないところがいくつもあるので、本作もやはりわからないところを残します。
時計の音、人形劇、開放治療場の巨大仏頭、正木先生の不敵な笑い、主人公の知らない主人公、繰り返される場面、階段教室の騒乱、怖くて、華麗で、閉塞的で、時系列が前後して、そして終盤の悪夢的な映像の流れは見事です。もう少し長く作れればとそこだけが残念ですが映像はどれも実に素晴らしいものでした。
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