「殉じても曲げられない信念は確かにある」トキワ荘の青春 tonyさんの映画レビュー(感想・評価)
殉じても曲げられない信念は確かにある
ジャンルこそ違えど自分がクリエイティブの現場にいること、それぞれのバックボーンを把握した上で観ていることもあり、初めから最後まで泣き通しだった。
カメラを極力動かさず、個々人の心象を見透かすように映し取る市川準とトキワ荘の相性がここまでのシナジーを生み出すとは。
恥辱と絶望の淵にいながらもなんとか漫画にすがる赤塚と、それを「いい出だしが描けたから見てよ」と優しく支える森安のシークエンスは嗚咽するほど胸に刺さった。
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