「【”宮脇俊三もビックリの時刻表に精通した病気がちな妻による嫉妬心が、策した事。”今作は余りにも有名な松本清張の同名原作の映像化作品である。あと、個人的に映像化して欲しい推理小説を書くの巻。】」点と線 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”宮脇俊三もビックリの時刻表に精通した病気がちな妻による嫉妬心が、策した事。”今作は余りにも有名な松本清張の同名原作の映像化作品である。あと、個人的に映像化して欲しい推理小説を書くの巻。】
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ー ストーリーは、余りにも有名なので割愛。けれども、後半はちょっと違うなあ・・。-
◆感想<Caution!内容に余り触れていません。>
・年代的に松本清張氏の原作をリアルタイムで読んだ事はないが、流石に今作の原作他数作は読んだ事がある。
・今作では、原作にほぼ忠実に物語が進むが、心中を考えた役人の安田の妻(高峰三枝子)の存在が秀でている。
彼女は夫の愛人であるお時(小宮光江)を憎みながら、病弱であるが故に、その鬱憤を時刻表を読み込むことで、紛らわせていたのであろう。
・俳優としては、矢張り冷静な笠井警部を演じた志村喬と、心中死体の不自然さに気付いた地元の老刑事鳥飼を演じた加藤嘉が、印象に残る。
・今作の原作は、いわゆる列車ミステリーの元祖であるが、今作では列車と列車の間から佐山とお時が見える”4分間”には、余り重点が置かれていない気がする。
他の列車や、飛行機トリックを含めて。でも、面白かったけどね。
<洋画だと、アガサクリスティーの傑作推理小説である「ナイルに死す」「オリエント急行殺人事件」「そして誰もいなくなった」等の数度にわたる映画化作品が優れているが、邦画だと”あっ、そうか!”と必ず事件遂行後に真実に気づく名探偵、金田一耕助シリーズだろうか。あ、本家よりも推理力の鋭いコナン君がいるな。(けれども、私、観た事がない・・。)
で、どこかの監督にチャレンジして欲しいのは
1.中井英夫の「虚無への供物」・・これは、難しいぞ!
2.坂口安吾の「不連続殺人事件」・・これも、ナカナカだぞ!
もし、映画化されていたら、御免ね!じゃーね!>
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