劇場公開日 1990年10月20日

「真田広之vs.吹石満(直接バトルはなし)」つぐみ カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5真田広之vs.吹石満(直接バトルはなし)

2023年9月25日
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単純

寝られる

萌える

吉本ばななのTSUGUMIが原作。
西伊豆松崎の梶虎旅館が舞台。
従姉のまりあ(中嶋朋子)の語りで綴られるつぐみという名の同級生の従姉(牧瀬里穂)の話。ともに18~19歳時の撮影。
病弱だったため甘やかされて育ったつぐみはひがみっぽくて、口が悪く、奇抜な格好をしたり、家族の愛情を試すような悪態をつき、物凄く迷惑な存在。小悪魔というより悪魔と語られる。牧瀬里穂のコロコロ変わる目付きの印象は多部未華子のそれとちょっと似ていた。なかなか名演だと思う。
姉の洋子と同居する従姉のまりあが神。仲良くしていられるのがとても不思議だった。
近所の美術館に勤務することになった青年高橋恭一(真田広之)とつぐみは恋に落ちる。つぐみは中学のときから不特定多数と交際していたが、そのうちの一人地元の不良(なんと、髪フサフサの吹石満)が卑怯な仕返しを恭一にし、飼い犬のピンチを浜で殺してしまう。つぐみは不良たちに一人で仕返しを企てるが、その過程で体調を崩して入院してしまう。
中嶋朋子の透き通るような美しさが印象的な映画。
財津和夫とあがた森魚、安田伸が出演。
梶虎旅館はもうないらしい。残念。

カールⅢ世