「全く異次元の世界の怪談だ」ツィゴイネルワイゼン あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
全く異次元の世界の怪談だ
恐かった、どんな怪談映画より恐かった
肌に粟が立った
終盤までは何が何だかさっぱり意味が分からない
意味を考える自体が無駄な世界
ただ強烈に美しい映像がコラージュされ積み重なっていく
特記すべきなのは音声が独特なのだ
効果音はある、背景音もある
しかし音声と登場人物の行為に依って発生する音は別録になっているような音になっている
まるで映像とリンクしたラジオドラマを聴いているかのように独立しているのだ
全く異次元の世界の怪談だ
これを鈴木清順監督は目指したのかもしれない
このようなものは初めての映画体験だった
全くユニークな他に類のないものだ
終盤までは意味不明で前衛的な独り善がりな映画でしかなく最低の評価の他ないと思っていたのが、見終わって見れば覆ってしまった
日本映画のオールタイムベストにリストアップされるのは納得できるものだった
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